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上白
「上白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上白の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
作ろうと云ったって、こうまで念を入れて形を崩《くず》す訳にはゆかないだろう。その
上白シャツと白襟《しろえり》が離れ離れになって、仰《あお》むくと間から咽喉仏《の....
「空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
、互いにピシャンコになってヘバリ附き合っている。その中でも一番下の黒鯉は、半分以
上白鯉になっているのに、上の二匹から滴り落ちた赤と青のインキをダラダラと浴びて、....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
敵城へ乗入れたのだから、今はとかくの場合ではないと、軍勢一同に動いて、鍋島勝茂の
上白下黒筋違いの旗も、さっと前へ進んだ。鍋島勢が信綱の命に反して先駆したのではな....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、だいこく、所化、男色の美少年、その他|青侍にいたるまで、田畑を耕すこともなくて
上白の飯を食い、糸を採り機を織ることもなくてよい衣裳を着る。諸国の百姓がどんなに....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
た白を豚と思って喰いに来たのである。其様な事が二三度もつゞいた。其れで自衛の必要
上白は黒と同盟を結んだものと見える。一夜庭先で大騒ぎが起った。飛び起きて見ると、....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
。二年|前から逐次に江戸を引き上げて来た定府の人たちは、富田新町、新寺町新割町、
上白銀町、下白銀町、塩分町、茶畑町の六カ所に分れ住んだ。富田新町には江戸子町、新....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
みやはりまっせ、一石八斗二升五合になりまんがな、今時、諸式が上りはって、京大阪で
上白《じょうはく》一桝《ひとます》が一貫と二十四文しますさかい、お金に換えたら十....
「追憶の医師達」より 著者:寺田寅彦
た。横山先生のところへ連れて行くと、先生は一目見ただけで、これはじきに直る、毎日
上白米を何合ずつ焚いて喰わせろと云った。その処方通りにしたら数日にしてこの厄介な....
「食指談」より 著者:佐藤垢石
くると、まず予選として膳に向かわせ、飯の高盛り十五杯と汁五杯を勧める。米は肥後の
上白、味噌は岡崎の八丁味噌、出しは北国の昆布、椀は一合五勺はたっぷり入る大ものだ....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
白(新清酒)二升が百四十八文、上々醤油一樽が四百四十八文、上酒五升で四百三十文、
上白餅米三斗六升で一分、足袋四足が百七十二文(七文半二足一足三十文宛、九文半さし....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
〇・三二 七二・四六 〇・四五 〇・四四 越ヶ谷《こしがや》産
上白飯 六二・八五 三・〇〇 〇・〇四 三三・三七 ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
然たり。 二十二日、晴れ。朝来、北風冷を送り来たり、夏衣を脱して冬衣を襲う。海
上白波を翻す。スコットランドの連綿たる丘陵を左方に目送しつつ、午前十時リース湾内....