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上知
「上知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上知の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
相を見いだすことは出来なかった。かれは溜息と共に鏡を投げ出した。 「陰陽師、身の
上知らずとはこれじゃ」 それにつけても師の泰親は万人にすぐれて偉い、尊い人であ....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
若者につきそって居て義元に出会おうと考えた。 今の時間で丁度八時頃、神宮の南、
上知我麻祠の前で、はるか南方に当って一条の煙が、折柄の旭の光に、濃い紫色に輝きな....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
らないらしかった、あの時の羞《はず》かしさとも怒りともつかないものの原因をそれ以
上知ろうとはしなかった。 それから数日後、東京から電報が来て、征雄が腸カタルを....
「楡の家」より 著者:堀辰雄
らないらしかった、あの時の羞《は》ずかしさとも怒りともつかないものの原因をそれ以
上知ろうとはしなかった。 それから数日後、東京から電報が来て、征雄が腸カタルを....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
わく》的な結果からいえば、さらに個人的なさらに豊かなものであるということを、経験
上知っていた。彼は楽匠らの才能に深い敬意を表するふうを装っていたが、しかし彼らの....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
けでも、軽蔑《けいべつ》的に唇《くちびる》をとがらした……。音楽のない民衆とこの
上知り合いになりたい気はさらになかった――(音楽のない民衆だと、彼はいつもの極端....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
ていませんわ。 父親 それ見ろ、知らないじゃないか。これからの試験にこういう常識
上知っておかなければならぬ問題が出るんだぞ。参考のため教えてやろう。いいかね、真....
「知識と政治との遊離」より 著者:中井正一
りほかすべがないほど、大衆はおくれ、啓蒙の手段もなかったのであろうか。 私は以
上知識人の政治より遊離した四つの様相について、大ざっぱではあるがわけてみたのであ....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
。 一九九 企業者が、いかにして貸借対照表によって、いつでも損益の状態を、原理
上知り得るかは、右の説明によって明らかになった。以上で、私の定義は理論的にも実際....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
一七五〇年、及び一七五一年には特に、疾病が流行した。」 『この問題についてこれ以
上知りたい読者は、ジュウスミルヒ氏の表を見られたい。私の行った以上の抜萃は、不規....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
のあらゆる港における小麦の価格を必ず極めて著しく騰貴せしめるものなることを、経験
上知っているのである。ハンブルグやオランダやバルチック諸港は過般の凶作中|英蘭《....
「科学批判の課題」より 著者:三木清
の最初において――それは『メタフュジカ』冒頭の句として有名な「すべての人間は本性
上知ることを努める」という語をもって始まっている――人間の規定に応じて、知覚(α....
「迷信解」より 著者:井上円了
然の運命に任ずるがよろしい。決して易筮などの力をかるるに及ばぬ。諺に「陰陽師身の
上知らず」といい、また「陰陽家は鬼のためにねたまる」というが、八卦を業とするもの....
「審判」より 著者:カフカフランツ
取囲んでいて、さまざまな商会のマークをつけていたが、そのいくつかはKも銀行の業務
上知っていた。いつもの習慣とはちがって、こういうような様子をすべて詳しく胸に畳ん....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一つは特性神なり。特性神は、一種特殊の形質を有し、作用を有し、意想行為を有する最
上知、無量寿の体をいう。ヤソ教に立つるところの神これなり。普性神は、特殊の性質、....