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上程
「上程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上程の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
題が出るだろうか」 と、疳高い声が心配そうに訊いた。 「そりゃ市長さん、今日は
上程しますよ。向うの作戦は今日に極っていますよ」 と相手の太い声が応えた。 ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
発のP51を七十機伴なっていた。折柄、臨時八十七議会を開会中で、戦時緊急措置法案
上程の最中だったが、議会は午前中休会のやむなきであった。 今日はP51ばかり六....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
ため、若干の金によって買い取るもまた辞せないとした。
そこで閣議は、この意見を
上程した。列席のなかには参議の黒田清隆もいた。しかし外務卿は行政長官ではあったが....
「三年たった今日」より 著者:宮本百合子
っきり民主化からの後退が示されてきていることが世論にのぼっている。しかし、こんど
上程された法案のように保守政党が占める両院の承認を経た五年間任期の五人の委員会を....
「便乗の図絵」より 著者:宮本百合子
あるラジオの民主化がいわれているうちに、政府は全く官僚統制の放送事業法案を議会に
上程した。これらの言論・出版の自由の抑圧にしても、きょうでは、出版の民主化とかラ....
「偽りのない文化を」より 著者:宮本百合子
不幸な沈黙とうけみの習慣をとらえて、この国会の会期中、どっさりの反民主的な法案を
上程している。そのなかには当然言論出版の官僚統制をもたらす用紙割当事務庁法案があ....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
民主化が、意識的に停滞させられているうちに、さる六月逓信省は放送事業法案を国会に
上程した。 この法案は日本のラジオの自由と健全な発展を期するために立案されたも....
「辞典」より 著者:戸坂潤
念に外ならない。 ギリシア哲学乃至ギリシア・ローマ哲学以来、弁証法をその体系に
上程したのはカント(I. Kant)である。カントの批判主義の精神は、従来の形而....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
されるのみならず、人間の神性とか獣性とかいう問題にからんで云々され、不安の問題が
上程され、その深めるための文学的努力はされずに舟橋聖一氏は文学における行動性とい....
「端午節」より 著者:井上紅梅
金を払った。学校もまた開校した。ところがその二三日|前に、學生聯盟は政府に一文を
上程し、「教員が授業しなかったら未払月給を渡す必要はない」と言った。これは少しも....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
うけあえないからである。万人にすぐれた才能であればとにかく、十人並とか、十人並以
上程度では、とてもすゝめるわけに行かない。 荒巻の場合はこれに反して、すでに世....
「図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
呼応して立上ったのである。こうしてやっとのことで二十七日の閣議通過、三月四日国会
上程という運びとなったのである。 ここで、私達は流線型法案の意義を再確認すべき....
「図書館法の成立」より 著者:中井正一
たちで成立させて、更に全館界の運動の力によって、より完全な法案を次から次に国会に
上程して、村々の少年少女の上によい本を雨のように降らしてやらなければならない。そ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
を露呈し、また多数党たる自己政党の総裁を懲罰委員会に付するがごとき、また不信任案
上程を前にして内部混乱のごとき姿は、その政党としての機能を失ったものといわなけれ....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
東洋軒に於て在京発起人会を開き(参加発起人十九名)、長谷川を議長とし、規約草案の
上程、機関誌の発行、会員の推薦、総会の準備等の議事を進め、即刻発起人の名に於て創....