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上空
「上空〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上空の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
日も早く完成したいと思う。それは目下のところでは、火星人の手の届かない一万キロの
上空から火星地上一センチのものを発見できるという驚異的性能を持ったものである。そ....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
み、一時間も経過して侵入してくるが、ずいぶんみくびったやり方だと思う。どうせ都市
上空で迎え撃つものなら、なぜ事前に一機でも墜してくれないのだろう。たとえ一トンの....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が鳴りだした。 離室への廊下から東南の方を見ると、わが照空灯が十数条、大井町の
上空と思われるところへ集まっており、それよりやや左にぱらぱらと火の粉のようなもの....
「海底大陸」より 著者:海野十三
いた。 そのうちにも、八機の爆撃機はラスキン大尉の命令によって、一千メートルの
上空に美しい隊列をととのえると、左端の一機からはじめて、翼を左にかたむけるや、た....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
が漸《ようや》く解けそめた。そのようにして秋草は脱走をはかったが、彼女はぐんぐん
上空へ引き上げられて息が絶《た》えたものと思う。そのうちに彼女の身体を吊下《つり....
「火星探険」より 著者:海野十三
おお、見える見える。火星の表面が明るく見える。火星の昼なんだ。それはもう地球を
上空から見下ろすのと大差はなかった。 緑色の長い条が、蜘蛛の巣のように走ってい....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
通りだ。今の話でいくと、これからの防空第一線は、成層圏、いや成層圏よりも、もっと
上空のあたりになるぞ。幕状オーロラ(極光)が出ているところは、地上三百キロメート....
「怪塔王」より 著者:海野十三
えしていきました。 あとには四機の偵察機が、はなればなれになって、九十九里浜の
上空を、いつまでもぶんぶんと飛びまわるのでありました。 「ははあ、
上空からこのへ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
、目下建造下のものも出来るだけ間に合わせ、太平洋を輪形陣で攻めてゆくのさ。母艦の
上空には、アクロン、メーコン、ロスアンゼルス、などの大飛行船隊を飛ばしてさ、その....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
たのだった。 照空灯は、幾条も幾条も一つところへ集ってきた。二千メートル以上の
上空をとんでいる日本機の翼に、照空灯が二重三重四重に釘づけになっている。 「誰か....
「空襲警報」より 著者:海野十三
機の注文どおりに一時にドッと火の手があがった。 行方をくらました一機が直江津の
上空にしのびこんだので、スパイは三箇所に火事を起して、直江津の町がここだと敵機に....
「橋」より 著者:池谷信三郎
1 人と別れた瞳のように、水を含んだ灰色の空を、大きく環を描きながら、伝書鳩の群が新聞社の
上空を散歩していた。煙が低く空を這って、生活の流れの上に溶けていた。 黄昏が街....
「不周山」より 著者:井上紅梅
、何だか判らないで、周囲がただならぬような気がした。慌しく手を押して、山の上から
上空へと延べている紫藤の一株を引き抜き、咲いたばかりの大きい藤の花の一房々々を打....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
進し、電気天井にあたってまた下へ下りて来ます。例えば青森で出すと上へ上って門司の
上空で電気天井にぶっつかり今度は反射して台北へ下りてくるという風に、下りたところ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ために、一切の余興を廃することとなる。 天風捲句試題此光景、乱山堆裏一船奔。 (
上空からの風は海をまきあげ天地をもゆり動かし、高々と立つ波の花は帆柱の上にまとう....