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「上薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊の自筆」より 著者:田中貢太郎
見えて、それっきり何も云わない、云わない筈さ、泥絵の絵具を塗ったように、金襴手の上薬がぼろぼろこぼれるという二分もしない皿鉢さ」 船は遠州灘の戸島の側を通って....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
らしいものに向かっても寛大なのではないということが、世間に知れ渡った。併しこれ以上薬が利き過ぎるのは考えものだろう。たとえ千数百年昔の出来事にせよ、雲の上の男女....
昔の火事」より 著者:宮本百合子
警告を与えてから、いろいろ説明してやった。こんな皿は、こわれ易いんだからね。まだ上薬がかかってないだろ。大昔の皿はみんなこんなのさ。工業はまだすすんでいなかった....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
に協力し絶対主義を謳歌したことは、悲しいみものであった。フランスのシンボリズムの上薬ははげた。そして日本の暗い封建の生地をあらわした。 この痛手から詩人が自分....
丹下左膳」より 著者:林不忘
、名物帳《めいぶつちょう》の筆頭にのっている天下の名器で、朝鮮渡来の茶壺である。上薬《うわぐすり》の焼きの模様、味などで、紐のように薬の流れているのは、小川。ボ....
郊外」より 著者:国木田独歩
るだッて言やアがる。うまいことを言うじゃアないか。そいでおいらア四合ずつ毎晩|逆上薬を飲むが鉄道往生する気になんねえッて言ったら、お神さんにそう言ってもう二合も....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を証する語中に、世にまことの毒物なし、その一般に認めて毒物とするものにして、治療上薬物として用うるものはなはだ多し云々の言あり。政教子これを聞きて曰く、世にまこ....