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「上製〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上製の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
ゾッキを扱う皮切り、前例が無いのだから儲かるに違いないと云う予算で、一円五十銭の上製本を一冊四十銭の割で買い、一円本を二十銭の割で買いました、総高が三万円です、....
坑夫」より 著者:夏目漱石
いずれも丸く出来上った小僧である。品質から云うと赤毛布《あかげっと》よりもずっと上製である。自分らが三人並んで橋向うの小路《こみち》を塞《ふさ》いでいるのを、と....
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
すと断った。さすが酒好きの是公も高粱酒の比較飲みは、思わしくないと見えて、並製も上製も同じく謝絶した。是公の話によると、この間|高峯譲吉《たかみねじょうきち》さ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
体硬玉の泡沫」を熱烈に崇拝した跡が見えている。また帝王は、高官の者の勲功に対して上製の茶を贈与したものである。しかし、この時期における茶の飲み方はきわめて原始的....
乳房」より 著者:宮本百合子
へつれてゆかれてから、二人、三人、子供をよこさなくなった親たちがあった。一人は井上製鞣へ出ていた。そのおかみさんの云い分はこうであった。 「そりゃこんな暮しをし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
訣等が失せ果てぬうち心得置き、かつは塗香多く用いる国々の実況を視察参照し、極めて上製高尚な塗香を作ってわが邦特に調香の美術あるを示すと同時に、至って廉価ながら豚....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
品の持出しのこと、またコンミッションを取るなどのことは全く根絶いたしまして、その上製造能率が非常に増加致しました。従来職人一日の製造高は十円ないし二十円で、平均....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
の発案のおかげだったではないか。それと、もうひとつこれもおれの智慧だが、同じ薬に上製と特製の二種類を設けたことが、非常に効果的だった。どうせ、中身はたいして変ら....
食道楽」より 著者:村井弦斎
合の水とを加えて二時間以上湯煎にして漉します。しかしこれもビフチーの略式も効能は上製の品に及びませんからなるべく病人には上製の方を与える事です。病人の食物を調理....