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上越線
「上越線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上越線の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の靴」より 著者:横光利一
外国から帰って来たとき、下関から上陸して、ずっと本州を汽車で縦断し、東京から
上越線で新潟県を通過して、山形県の庄内平野へ這入って来たが、初めて私は、ああここ....
「山吹の花」より 著者:豊島与志雄
どうして、先方から追っかけて来たのか、こんな処まで。 此処、奥日光の丸沼温泉。
上越線の沼田駅から十二里。バスで、畑中の道を走り、峠を越して、片品川の岸に出で、....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
い苦心と云わなければなるまい。もともとこういう涙ぐましい歴史の土地だ。 いま、
上越線というのが、ここを通っている。フシギな駅である。車窓から眺めると、一方は赤....
「猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
江津と鉄道が敷かれては、この三国峠など越える人はいない。殊に、この二十年ばかり、
上越線が開通してからは、南越後の人も、上州の人も、すべて鉄道を利用して、三国峠を....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
れを、霊感で知って驚いたのは、茂林寺の茶釜狸である。 元来、茂林寺の狸は、今の
上越線の線路から一里程離れた榛名山麓湯の上村付近の出身であるとされているのである....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
かけての秋晴れの日には丸裸となった嶺の容が眼に近い。 谷川岳も、二十年前、まだ
上越線が開通しないうちには、ただ遠い山と呼ばれてのみ、人々の接近を許さなかったの....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
のであるから、釣れたとてほんの短い期間である。そこで利根川筋の釣り人は、鮎を求め
上越線を利用し、こぞって越後国の魚野川の方へ遠征する次第になったのだ。 大正十....
「鱒の卵」より 著者:佐藤垢石
は、大正十五年の春まで、下総国の銚子河口の海から遡ってきた。 大正十五年春に、
上越線岩本駅地先へ関東水力電気の堰堤ができあがると、もうそれからは全く日本鱒の姿....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
饌も嗜んだ。 越後の魚野川へは、遠く信州から直江津を回って遠征したことがある。
上越線が開通してからは足しげく行った。小出、浦佐、堀の内を中心として八月中旬過ぎ....