上足[語句情報] » 上足

「上足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上足の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
ついて見えた。彼はまた普通世間の人が着ないような茶色の無地の羽織を着て、同じ色の上足袋《うわたび》を白の上に重ねていた。その色がすぐ坊主の法衣《ころも》を聯想《....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
「ハハハハ、それで藤《とう》さんが帰って来てビールの徳利をふって見ると、半分以上足りない。何でも誰か飲んだに相違ないと云うので見廻して見ると、大将隅の方に朱泥....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
に比べると、非常に歩幅が狭く、しかも全体が、電光形に運ばれているのだ。また、その上足型自身にも、僕等の想像を超絶しているような、疑問が含まれている。だって考えて....
学生時代」より 著者:幸田露伴
ばならぬように、自然と出来上がった世話役なので、塾は即ち先生と右の好意的世話役の上足弟子とで維持されて居る訳なのです。 左様いう塾に就いて教を乞うのは、誰か紹....
とも喰い」より 著者:本庄陸男
ら呼吸を塞いだ。たじろいだが、思い切って歩き出した。雪は思った通り深かった。その上足痕はすぐに消されるほど吹雪いていた。腿まではいる雪の中を四つ匐いになって歩い....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ゃんは二十八日ごろかえるでしょう、おし迫って大変ね。窪川のおばあちゃんには真綿の上足袋をあげました。私は子供と年よりのサンタおばさんですから毎年。健ちゃんたち久....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ットフリートが出発の支度《したく》をする音が聞こえた。――ゴットフリートはそれ以上足を留めようと思っていなかった。町を通るついでに、いつものとおり、妹と甥《おい....