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上通
「上通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
上通の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
きしところ渋谷への引返し電車ありければ、うっかり乗ってしまう。当然渋谷へ出たり。
上通りより道玄坂の右側を通りて下りる。戦災の焼あとに店続々と出来てものすごき勢い....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
様が挙けました若様が、お三歳という時に奥様がお逝去れになりましたから、お秋様はお
上通りと成り、お秋の方という。側室が出世をいたしますと、お
上通りと成り、方名が附....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
の娘|花なる者が、奥向へ御奉公中、先殿様のお手が付き懐妊の身となりしが、其の頃お
上通りのお腹様嫉妬深く、お花を悪み、遂に咎なき左膳親子は放逐を仰付けられ、浪々中....
「創生記」より 著者:太宰治
ごうかたなき善人、ひるやかましき、これも仏性の愚妻の一人であった。 山
上通信 太宰治 けさ、新聞にて、マラソン優勝と、芥川賞と、二つの記事、読んで、....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
学はテクニカルだと云うのではなく、その哲学の体系を展開させるカテゴリーが生産技術
上通用するカテゴリーと歴然と一定の関係を自分で設定しているというのである。
こ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
疏………近藤芳樹「万葉集註疏」 新釈………伊藤左千夫「万葉集新釈」 新考………井
上通泰「万葉集新考」 選釈………佐佐木信綱「万葉集選釈」 新解………武田祐吉「万....
「白痴」より 著者:坂口安吾
通りに生きた心持がないのである。おまけに飛行機の高度が高いので、ブンブンという頭
上通過の米機の音も至極かすかに何食わぬ風に響いていて、それはまるでよそ見をしてい....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
ないが、しかしその量は限られており、そしてその価値を保持しており、従って金が実際
上通貨の真実の本位であったのである。
それがそうであったことはどこでも否定され....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
大井川の川会所《かわかいしよ》の軒下には、薄汚れのした木の札がかかっていて
帯
上通水《おびうえとおしみず》、九十五文
と、書いてあった。今日の川水は、渡し人....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
の青年が、下にもおかずもてなされているらしいことを語った。 「食事でもなんでもお
上通《かみどお》りで、お鯉さんとひとつに食《たべ》るのですよ。あの方が身を立《た....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
。 『たづ園』は広島県|沼隈郡|草戸村の小林重道という人が出していられました。井
上通泰氏のお弟子で、井上氏が岡山へ赴任せられた頃からの熟知なのでしょう。それは井....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
敵機は続いて急降下爆撃をしていたが、上野はその弾の落ちてくる中で「おーい、敵機頭
上通過、大丈夫、出て来い、燃えよっぞ」とか、「また来たぞ、落としたぞ、退避、危な....
「それから」より 著者:夏目漱石
やや》真面目《まじめ》な顔をした。代助はそれぎり黙ってしまった。門野はこれより以
上通じない男である。これより以上は、いくら行っても、へえそんなもんですかなで押し....