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「上都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上都の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
て、白糸は驚きかつ怪しみて問えり。 「伏木……あの、伏木まで?」 伏木はけだし上都《じょうと》の道、越後直江津《えちごなおえつ》まで汽船便ある港なり。欣弥は平....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
県下の半鹹半淡の入江の洲岸に鼎造はうっかり場所を選定してしまったのであった。その上都会に近い静岡県下の養魚場が発達して、交通の便を利用して、鯉鰻を供給するので、....
蒲団」より 著者:田山花袋
かぬ。先生を頼りにして出京したのではあるが、そう聞けば、なるほど御尤である。監督上都合の悪いというのもよく解りました。けれど今更帰れませぬから、自分で如何ように....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ぜられている。故に死をもって債務者を威嚇するには、この上もない適任者である。その上都合の好いことには、彼らは難行苦行を積んでいるから、催促の武器たる断食などは御....
十二支考」より 著者:南方熊楠
疲労想なし〉とあり、古インド人白馬を尊べるを知るべし。マルコ・ポロいわく、元世祖上都に万余の純白馬を畜《か》い、その牝の乳汁を自身と皇族のみ飲む、ほかにホリアッ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
俵と一人に一人半扶持の定めであったが、石鐵県となった際、毎戸区々では大蔵省の計算上都合が悪いというので、旧新両士族に属する者の総給与高を平均して旧士族は二十石七....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
大事にした。年取って、跛者で、何事にも盲目で、また耳も少し遠いらしいので、これ以上都合のいいことはなかった。彼に代わるべき者はほとんどないと皆思っていた。 爺....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
数日間は此処《ここ》の招待、彼処《かしこ》の宴会と日夜を分たざりしが、郷里の歓迎上都合もある事とて、それぞれ好《よ》きほどにて引き別るることとなり、妾も弥※《い....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ないでしょうか。この烏山はお祭りに見事な山車を引くので有名であります。 鹿沼は上都賀郡で、日光には近いところであります。ここは前述のように麻緒で名を広めました....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、あいにく彼が、瘧病をわずらったことも事実である。――いや、その病をもおして、馬上都を立ち、播磨への征途へついていたほどだった。 むしろ、悪いといえば。 こ....