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「上野駅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上野駅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
一徹にすぐ旅行の準備にかかった。その日から一週間とたたない十一月の五日には、もう上野駅から青森への直行列車に乗っている私自身を見いだした。 札幌での用事を済ま....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
新大橋の下に何時間もがんばって、ようやく二つの命を拾った由。 ◯浅草は稲荷町から上野駅前へかけて焼け残っている。他に人家を見ず。 ◯二時間半歩いて上野駅へ達した....
光の中に」より 著者:金史良
ないのである。 いよいよ土曜日が来て、S協会子供部の百余名は悦びざわめきながら上野駅へ列をなして出掛けたが、やはりその時間になるまで山田は見えなかった。だが後....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
さがして廻ってやっと小池と小林がやっぱり虫喰いなのを見つけだした。三人の虫喰いが上野駅を午後九時の汽車で五色に向かった。以下記するところは虫の言い草で決して僕の....
一坪館」より 著者:海野十三
たしゃね、これから弟のいる樺太へ帰ろうと思う。すまないけれど源ちゃん、この車で、上野駅まで送っておくれなね」 「はい、承知しました。しかし樺太ですって。ずいぶん....
暗号の役割」より 著者:海野十三
野広小路で買物をしました。旅行鞄を買い、食料品を買い、トランプを買いました” “上野駅で、原の町行きの二等切符を買いました” “駅前の本屋へ寄りました。サトウ・....
金属人間」より 著者:海野十三
ぜ起こったのか、すぐにはとけそうもなかった。 紛失《ふんしつ》した死体の主は、上野駅のまえで、トラックに追突《ついとつ》されてひっくりかえり、運わるく頭を石に....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
とをいっては……」 と、両手を振った。 第三に、四方木田鶴子が去る二十四日、上野駅から栃木県の那谷駅までの切符を手に入れて出掛けたことが分った。これは田鶴子....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
られることとなった。 生れてはじめての遠い旅行である。小田さんと待ちあわせて、上野駅を夜行でたった。汽車は、たいへん混んでいた。 「岡部、安心して、ねなさい。....
空襲警報」より 著者:海野十三
い睡りにおちていった。高崎駅を過ぎるころ、夜が明けた。 しかし車中の人たちは、上野駅ちかくになって、やっと眼を覚ました。 車窓から眺める大東京! 帝都の風....
貞操問答」より 著者:菊池寛
に、一晩泊りのハイキングに出るオフィス・ガールや青年達。街も活気に充ちていたが、上野駅は一時に夏が押しかけて来たよう――嬉しげな靴の音や、はしゃいだ下駄の音、午....
料理メモ」より 著者:北大路魯山人
れをやかましく喜ぶのは低級な食道楽だ。 *うなぎもあたたかいうちに食べる。往年、上野駅前の山城屋主人なる通人の食べ方を見るに、四枚重ねて片方から食べていったのを....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
の日になって土田へ電話をかけた。すると「僕もいっしょに北海道へ行く事にした。今夜上野駅で待ち合わせよう」という返事だった。私はその無造作な言葉にやや驚かされたが....
死児を産む」より 著者:葛西善蔵
った。そんなことで、自分はその日酒を飲んではいたが、いくらかヤケくそな気持から、上野駅まで送ってきた洗いざらしの単衣着たきりのおせいを郷里につれて行って、謝罪的....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
御都合を伺うとぜひ出て来いと言われる。その交渉に手間取って、やっと二十七日の東京上野駅発の夜の急行で出発した。 東海道線とは違って奥羽線の二等室はゆっくりして....