上高地[語句情報] » 上高地

「上高地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上高地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
三年|前《まえ》の夏のことです。僕は人並みにリュック・サックを背負い、あの上高地《かみこうち》の温泉|宿《やど》から穂高山《ほたかやま》へ登ろうとしました....
」より 著者:芥川竜之介
、一時|行方《ゆくえ》不明になった第一高等学校の生徒三名は七日《なのか》(八月)上高地《かみこうち》の温泉へ着した。一行は穂高山《ほたかやま》と槍《やり》ヶ|岳....
梓川の上流」より 著者:小島烏水
天に近い槍ヶ岳、穂高山、常念岳の雪や氷が、森林の中で新醸《にいしぼ》る玉の水が、上高地を作って、ここが渓流中、色の純美たぐいありともおぼえない、梓《あずさ》川の....
上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
このたび、松本市に開かれた信濃山岳研究会に、来会したのを、機会として、私は松本市から遠くない、上高地温泉のために、温泉のためではない、日本アルプス登山の中心点のために、将《は....
単独行」より 著者:加藤文太郎
〇島々 一一・〇〇沢渡 一・三〇中ノ湯 三・一五―三・五〇大正池取入口 四・五〇上高地温泉 中ノ湯附近は発電所入口や、水路工事などの人々が始終通るので、雪も少....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
吊して湯を沸かしたりする。 広河内の土地のありさまは、中央日本アルプスの聖境、上高地の中、島々方面から徳本峠を下り切った地点に、よく似ている。大沢が、濶く、峡....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
穂高岳より槍ヶ岳まで岩壁伝いの日誌(明治四十四年七月) 二十日 松本市より島々まで馬車、島々谷を溯り、徳本峠を踰え、上高地温泉に一泊。 二十一日 穂高岳を北口より登り、穂高岳と岳川岳(西穂高岳)の....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
夏の日記 大正池 峰々の谷に抱かれた雪の滴を集めて流れて、梓川は細長い上高地の平原を、焼岳の麓まできた時に、神の香炉から流れ出たラヴァはたちまちにその....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
パーでかじりついた時には、春なのか夏なのか、さっぱり分らなくなった。けれども再び上高地に下りて行くと、柳が芽をふいて、鶯の声がのどかにひびいてきた。温泉に入って....
久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
なるものがはいると思った時、少なからず、一人前になれそうな気がした。八月に、私が上高地・乗鞍の旅を終えて帰宅して数日、前田純敬氏より、芥川賞候補作に、「ドミノの....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
て今から日本のトーキーがつまらないといつて騒ぐのはあたかも徳本峠を越さない先から上高地の風景をとやかくいうようなものである。 しかしともかくも現在の状態ではつ....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
いる。南の方からも水は来て、すぐ窓の下を轟々と音たてて流れている。渓は狭い、信州上高地のように、湯に漬りながら雪の山を見るという贅沢は出来ない、明日は七曲峠の上....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
この神秘の霊域を探検して世に紹介しようと思うていた。幸い四十二年八月十二日正午、上高地の仙境に入門するの栄を得た。 当時、この連峰の消息を知っている案内者は、....
案内人風景」より 著者:黒部溯郎
。そしてそれらの案内たちは、誠に愛すべき純朴な山人であった。指を屈すれば、先ず、上高地の嘉門次、黒部の品右衛門、牧の喜作、中房の類蔵、大町の又吉、等、総ては今は....
涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
ここへ来ていろいろと話したり、登ったりして好き勝手に日をすごしてくることが、夏の上高地へ来てのひとつのたのしみなのだ。ところで、ここにはそのひとつとして、その岩....