上髭[語句情報] » 上髭

「上髭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

上髭の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
木の子説法」より 著者:泉鏡花
多しく一面に生えて、次第に数を増すのである。 茸は立衆、いずれも、見徳、嘯吹、上髭、思い思いの面を被り、括袴、脚絆、腰帯、水衣に包まれ、揃って、笠を被る。塗笠....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
は高く、きれの長い末上りのきつい目、朶の無いような耳、おとがい細く一体に面長で、上髭薄く、下鬚疎らに、身のたけはすらりと高い方で。」 「フム――。……して浪人か....
鵞鳥」より 著者:幸田露伴
が身体も大きくゆったりとしている上に、職人上りとは誰にも見せぬふさふさとした頤鬚上髭頬髯を無遠慮に生やしているので、なかなか立派に見える中村が、客座にどっしりと....
」より 著者:シュミットボンウィルヘルム
、歩いて行く。ずぼんが少し広過ぎるようになった程痩せているらしい。老人は手の甲で上髭を撫でた。髭には湿った空気が凝って露になっていたのである。そして空を仰いだ。....