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下がる
「下がる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下がるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
いう状態であります。月給は二倍になっても、物価は三倍になったら、実際の生活程度は
下がることはだれでもわかることであります。池田内閣は、その経済政策を、日本経済の....
「或る女」より 著者:有島武郎
じさんがお帰りになったらよろしくおっしゃってくださいまし、葉子はどんな人間になり
下がるかもしれませんって……あなたどうぞおからだをお大事に。太郎《たろう》さんは....
「親子」より 著者:有島武郎
黙ったまま父の言いつけを聞かねばならなかった。 監督が丁寧に一礼して部屋を引き
下がると、一種の気まずさをもって父と彼とは向かい合った。興奮のために父の頬は老年....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
、ずどうんと腰で摺り、欄干に、よれよれの兵児帯をしめつけたのを力綱に縋って、ぶら
下がるように楫を取って下りて来る。脚気がむくみ上って、もう歩けない。 小児のつ....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
ともみずからがらない女だけれど、どこか恐しく品があって、私なんざ時々我ながら頭の
下がることがありますもの。 ねえ先生、御所車と冠がなくなったのを、気にして鬱ぐ....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
ぬ。 何が不足で一所に死ねぬ―― 「その肉身か。」 と己が頭髪を掴んで、宙に
下がるばかり突立った。 「卑怯だ、此奴! 始からそれは求めぬ誓であった。またそれ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。午十二時、さらに出港して北進す。北風いよいよ加わり、夜に入り寒暖五十四、五度に
下がる。九時に日没するも、十一時後まで西天に余光をとどめ、あたかも月夜のごとし。....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
おらいというは神楽坂|路考といわれた評判の美人であって、妙齢になって御殿奉公から
下がると降るほどの縁談が申込まれた。淡島軽焼の笑名も美人の噂を聞いて申込んだ一人....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
。きみもやっぱりそのほうか。扉をあけるのはいいが、艇内の気圧が、いっぺんに真空に
下がるだろうと思うが、このてん考えのなかにはいっているかね」 「わたしは、そのて....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
は、そのままで読みとれなかった。これには困ってしまった。 が、彼はこのままで引
下がることは出来なかった。何かよい工夫はないかと、頭脳を絞ってみたが、不図《ふと....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ス提督の科学の眼力のほどを、畏敬しないではいられない。――といって、ここで私が引
下がる手はあるまい。私は強いて自分の心を激励しながら、ピース提督に対した。 「提....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
るのが、お互いに聞えることさえあった。早く気がついた方が、爆薬をしかけて、後方へ
下がる、知らない方は土を掘りながら、爆死したものだ」 「ずいぶん、すごい話ですね....
「魔性の女」より 著者:大倉燁子
しているんだわねえ。私なんか敵わないかも知れない。そういう愛情の前には、私、頭が
下がるわ」 「僕はいやだよ。つくづくいやだ。まあ考えてもみたまえ。何んでも、かん....
「江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
。 ところが、夜もだんだん更けゆくにつれ、行灯の火影も薄暗くなって、自然と首が
下がるような心持になると、どこからとなく、ぱたりぱたりと石が落ちてくるのです。皆....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
調をおなじくするもので、湯銭があがれば蕎麦の代もあがり、蕎麦の代が下がれば湯屋も
下がるということになっていたが、近年は湯銭の五銭に対して蕎麦の盛・掛は十銭という....