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下の下
「下の下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下の下の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
って、どういうわけかサンノム老人を贔屓《ひいき》にしていた。 この家における目
下の下宿人は、水戸の外《ほか》に、音楽家の高田圭介と音羽子の夫妻があり、それから....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
一体どうした訳で、こんな一団に加わっているのであろうか。 それについては、空襲
下の下町方面の情況について、少しばかり述べて置かねばならない。 G・P・U....
「蠅男」より 著者:海野十三
蠅男に違いあらへん。ゴソゴソゴソと、重いものを引きずるような音を出して、二階の廊
下の下を匍うとりました」 「二階の廊
下の下を――」 と署長が天井を見上げると、....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
限まで詰っている。しかし、一方伸子の肢態を考えると、腰を座深めに引いて、そこから
下の下肢の部分はやや左向きとなり、上半身はそれとは反対に、幾分右へ傾いているのだ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
心臓はぱったり停ってしまったのです。そしてそのお相伴をくらって、あそこの洗面器の
下の下水穴から顔を出した不運な溝鼠が、鶴彌氏に殉死してしまったというわけなんです....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
間を、鈍い稲妻形に畝って、狭い四角から坂の上へ、にょい、と皺面を出した…… 坂
下の下界の住人は驚いたろう。山の爺が雲から覗く。眼界|濶然として目黒に豁け、大崎....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
たく宇宙そのものですな。魔法のラムプとか、ヒラケゴマとか、夢と人生をそこに托す、
下の下ですよ。なぜなら所有するものは失ふです。兵隊は何も持たない。魔法も咒文も持....
「「刺青殺人事件」を評す」より 著者:坂口安吾
の作家で通用する日本の探偵小説界は、なんとまア、悲しく、貧しい雑草園でしょうか。
下の下の下だ。私は、読みながら、読んでる私が、羞しくて、赤面して、羞しさにキャッ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、そういうわけにいかない。 徳田中尉、野坂中尉という指導者が上にあって、だいぶ
下の下になるが、除名された中西伍長という参議院議員など、さらに末端の兵卒に至るま....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
たる精神を必要とするものに相違ない。集団ハンストとか、銀座街頭のハンストなどは、
下の下である。 孤独なるハンストに至っては、奥深くして光芒を放ち、神秘にして毅....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
。 わがジャングルで金をゆすり衣服をはぎ血を流している他の盛り場のアンチャンは
下の下だ。精神的には、この方が異国人に相違ない。焼跡の多くがまだ復興していないの....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
鬼畜の行為が身についているのである。法律がこれを罰しうるかどうかという問題などは
下の下であろう。 個人の責任に於て威張るのはまだよろしいが、権力をカサにきて無....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
、ズロースをかなぐりすてて天下の野郎どもを驚倒させるのは、女の子なら誰でもできる
下の下のことと心得るべきである。 昔はケイセイといって、吉原のパンパンすらも城....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
定めて十輯十一輯と輯の順番を追って行くはずで、九輯の上だの下だの、更に下の上だの
下の下だのと小面倒な細工をしないでも宜かったろうと思う。全部を二分して最初の半分....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
でございます。たぶんまだ二、三日は起き上がれますまい寝床にて、今宵日曜日の夜、陛
下の下僕、あなたさまの御冷酷に傷つくといえども、真心は元のままなる、R・エセック....