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下り船
「下り船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下り船の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
候ところ、異船よりも数十挺打ち放し候えども地方へは届き申さず。もっとも、右異船は
下り船に御座候ところ、当瀬戸の通路つかまつり得ず、またまた跡へ戻り、登り船つかま....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
景色だということさえもお互に語り合うことの出来ない二、三時間は、昔の五、六時間の
下り船よりも私に歯痒さと退屈を感ぜしめた。 しかしながら、この不精者をここまで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
利用しました。 この透間《すきま》なき宣伝利用法は大いに利《き》きました。淀の
下り船から八軒屋に至るまで、旅人の口に「のろま」の名が上らないということはありま....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
舟』がやって来て、わざと客を罵りながら食い物を売る。私は餅などを買ってもらった。
下り船は左右の舟ばたで船頭が竿をさす。時々岸辺の葦に船が触れてサラサラと淋しい音....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
しば》と中川口《なかかわぐち》のお船改番所《ふなあらためばんしょ》の関所をしめ、
下り船の船どめをして一艘ずつ虱《しらみ》つぶしに調べあげているんですが、いまだに....