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下仁田
「下仁田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下仁田の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
統率者より成る最高幹部の一人たることを失わなかった。 高崎での一戦の後、上州|
下仁田まで動いたころの水戸浪士はほとんど敵らしい敵を見出さなかった。高崎勢は同所....
「嵐」より 著者:島崎藤村
の足を投げ出して見せた。病気以来肉も落ち痩せ、ずっと以前には信州の山の上から上州
下仁田まで日に二十里の道を歩いたこともある脛とは自分ながら思われなかった。 「脛....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 額堂を出たがんりきを先登に、南条らの一行は白雲山妙義の山路へ分け入ったが、
下仁田街道《しもにたかいどう》の方へ岐《わか》れるあたりからこの一行は、急速力で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
おいた手駕籠に乗って、いずこともなく飛ばせてしまったその後のことであります。 六
下仁田《しもにた》街道から国境を越えて、信州の南佐久へ入った山崎譲と七兵衛は、筑....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
のはこの期間なのである。 関東平野の一端が山にかかろうとするところ。倉賀野から
下仁田をへて信州の八ヶ岳山麓へ通じる非常に古い街道。この街道筋には上州の一ノ宮や....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
案されたら、むしろ楽しみじゃないかと私は思っている。 先日友人のところへ群馬県
下仁田というところから女中がきた。そのとき女中が就職条件として、 「どうかコンニ....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
み、これを鍋の水に入れて二、三時間|沸らせ、やわらかくなったところへ、そぎ牛蒡、
下仁田|葱、焼豆腐を加えて、味噌を落としたのである。そして、舌をやくほど熱いとこ....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
合炊もはいろうと思う大きな米櫃へ、白い飯を山盛りいれて出してくれた。そのときの、
下仁田葱の熱い味噌汁の味がいまでも忘れられない。給仕に出たお婆さんが、味噌汁を替....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
もいいだろう」
「おぬしの正直はよく分っている。だが、仔細をいえば、わしは上州|
下仁田の者で、伏見城の工事場で大勢の者に殺された草薙天鬼様の奉公人なのだ。――つ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
先生とは、どういうご縁故でござるのか」 問われて、源八は、 「てまえは、上州|
下仁田の、草薙家の家来でござる。草薙家の亡主天鬼様は、鐘巻自斎先生の甥御でござっ....