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下値
「下値〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下値の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
し迫りしこともなきに、基本金を作ると称し、ことごとくこれを伐らしむるほどますます
下値となる。故に神林ことごとく伐ったところが何の足しに成らず、神社の破損は心さえ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
さば》けなんだと聞く。ちょうど同時に、大阪の鮫皮商が、廃刀令出て鮫皮が塵埃同然の
下値となり、やむをえず高価絶佳の鮫皮を酢で煮《に》爛《ただ》らかして壁を塗る料に....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
での大道商い、踏み倒されるのは当然だろうて。そこでよろしい悟りをひらいて、ぐっと
下値に売ることにしよう。二十粒入り十文とはどうだ! もう負けないぞ買ったり買った....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
の財貨を提供することによって、啻に外国市場だけではなく内国市場においてすらそれを
下値に売るを得せしめる傾向を有っている。』第二巻、二七八頁。(訳者註)
(訳者....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
く候、と記したり。この余、薪炭紙絹布の類、魚肉野菜に至るまで、日用の物はひとつも
下値なるはなし。悉く記するに遑あらず。余は、なぞらへて知るべし――と、あった。 ....