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下僧
「下僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
め、実隆を訪うたこともある。薩摩の者で、三条西家の近隣に小庵を結び、説経をした会
下僧の、彼を訪れるもあった。薩摩も同様な大隅からは、禰寝《ねじめ》大和守という者....
「法然行伝」より 著者:中里介山
仏をしない者はなかった。 或年元日の祝言にこう云うことをはじめた。それは一人の
下僧に言い含めて、高らかに曰わせるよう。 「この御庵室にもの申す。西方浄土《さい....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
い出す頃であった。世を諷して美濃に流され、後帰って出家し、東福寺に入り、仏照派の
下僧となり、栗棘庵に住み、右筆となり松月庵に住んだ。で、徹書記ともよび松月庵正徹....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
授けてくださる。 だから覚一も、しごく気やすく馴じんでいたところ、或る折、庵の
下僧に、師の坊の経歴を聞かされて、彼は、まったくびっくりしてしまった。 師の名....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
三浦郡などで、今でも雀をフクラということである。フクラスズメの語は既に謡曲の「放
下僧」の歌にも見えており、普通には冬の雀がまん丸くふくれている故に、この名が出来....