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「下席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

下席の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の心持ちも交じっていたものか、同僚の同心たちはもちろんのこと、上席の与力たちも、下席の目あかし岡《おか》っ引《ぴ》きのやからにいたる者たちまでも、いつのまにかふ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
つの頃から絶えたか知らないが、昔は所々の寄席に大景物ということがあった。十二月の下席は大抵休業で、上十五日もあまりよい芸人は出席しなかったらしい。そこで、第二流....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
させるのは子母韻の発声である。発声の正しいものは上席におらせる。訛っているものは下席におらせる。それゆえ東京人、中国人などは材能がなくても重んぜられ、九州人、東....
堺事件」より 著者:森鴎外
断絶したが、明治三年三月八日に、同姓箕浦幸蔵の二男|楠吉に家名を立てさせ、三等|下席に列し、七石三斗を給し、次で幸蔵の願に依て、猪之吉の娘を楠吉に配することにな....
小説 円朝」より 著者:正岡容
葉を掃き棄てることも日々だった。 「オイ小圓太や、蛙の牡丹餅て小噺しってるかえ。下席《しもせき》私は休みだからお稽古して上げようね、今度やれ。永いこと忙しさにか....
円太郎馬車」より 著者:正岡容
安心して芸にお打ち込み。いいかえ。今月と言ってももう晦日《みそか》だから、正月の下席からお前は真打だ。両国の立花家で看板をお上げ」 「エ」 圓太郎は耳を疑った....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
大臣が腰を掛けられた。その側にまた一人腰を掛けられた人があった。これは総理大臣の下席の大臣であるかと思って見ましたが、後に聞いて見るとこれは真の国王であるという....
読書と著書」より 著者:矢内原忠雄
書いたのであるが、「二十世紀の神話」を唱えて基督教排撃を標榜するナチスの軍勢が南下席巻して居る今日、イギリス若しくはフランスの何処かで、現代の『神の国』の著述を....