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下愚
「下愚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下愚の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
と一図に信じているのに過ぎない。なぜ円いかと問いつめて見れば、上愚は総理大臣から
下愚は腰弁に至る迄、説明の出来ないことは事実である。
次ぎにもう一つ例を挙げれ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
偵だ。せんだってはせんだってで今日は今日だ。自説が変らないのは発達しない証拠だ。
下愚《かぐ》は移らずと云うのは君の事だ。……」
「これはきびしい。探偵もそうまと....
「弟子」より 著者:中島敦
こと。彼が孔子の感化を直ちに受けつけたかどうかは、また別の事に属する。 上智と
下愚《かぐ》は移り難いと言った時、孔子は子路のことを考えに入れていなかった。欠点....
「連環記」より 著者:幸田露伴
がならぬ。聖人の徳、家を斉うるに足らなかったとは誰も申し得ぬ。しかし夫子も上智と
下愚とはうつらずと申して居らるる。うつらずとは徳化も及ばざることでござろう。聖人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うである、 「凡《およ》ソ物ニ先天アル事、人ニ資禀《しひん》アルガ如シ。人ノ性
下愚ナル者ハ、孔孟|之《これ》ヲ教フト雖《いへど》モ無益也。物ノ性|良《よろ》シ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
間からずっと離れたお湯殿へいらせられて、朝の御入浴です。
相変わらず、垢すり旗
下愚楽老人が、お待ち受けしていて、お流し申しあげる。
ぜいたくなものです。まア....
「予言」より 著者:久生十蘭
《もん》を読めるようなえらい坊主は、一人だっていやしないよ。どうして石黒のような
下愚《げぐ》が」 と、いきまくと、安部は出来るなら和解したいと思って石黒を披露....