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下拙
「下拙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下拙の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
の中で眠気を誘うための読物だからとて、ああまで時代の考証を無視していいものだとは
下拙《げせつ》には考えられませぬ。面白ければいいのだという考えが間違っているのだ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
ことを忘却仕間敷」と翁の手記に在る。尚引続いた翁の手記に、 「明治四年辛未十月|
下拙(翁)退隠。栄家督。其後栄病死す。只圓のみ相続す」 と在る。この前後数年の....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
一を、その定説のモメントと方法のモメントとの連関に従って、さし当り見て行こう(以
下拙著『科学論』の最後の一部分と重複する個処を含む)。
二 マルクス主義とは何....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
や、お前様も碁をお打ちなさるか。それはそれは、お若いに頼もしいことじゃ。金公では
下拙《げせつ》いささか喰い足りずと思うていたところ、さあ遠慮なくいらっしゃい」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に分れ、一ヶ所、土方歳三を頭として遣はし、人数多く候処、其方には居り合ひ申さず、
下拙《げせつ》僅々人数引連れ出で、出口を固めさせ、打入り候もの、拙者初め沖田、永....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
はきょうは堀備中守《ほりびっちゅうのかみ》さまのお羽織を着ている、イヤ、きょうの
下拙《げせつ》の紋は、捧剣梅鉢《ほうけんうめばち》で加賀中納言様《かがちゅうなご....
「志士と経済」より 著者:服部之総
あかね》忠右衛門宛の雲浜書翰に、「然《しか》るに此度《このたび》御物産の起りは、
下拙一人の胸中より出づる事にて、御世話方の者残らず
下拙の親類門人の者にて候へば、....