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下簾
「下簾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下簾の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
通りすぎる。車の中の人は見えないが、紅《べに》の裾濃《すそご》に染めた、すずしの
下簾《したすだれ》が、町すじの荒涼としているだけに、ひときわ目に立ってなまめかし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
女車でも、華麗なみ妃車とも見えない。窶れたるただの女房車なのだ。 しかし、車の
下簾の裾からは、何さま、み妃ならではと思われるような御衣の端が垂れ見えていた。…....