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下諏訪
「下諏訪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下諏訪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八十八夜」より 著者:太宰治
虫に、うんじ果て、爆発して旅に出て、なかなか、めちゃな決意をしていた。何か光を。
下諏訪まで、切符を買った。家を出て、まっすぐに上諏訪へ行き、わきめも振らずあの宿....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
宿まで行くと、江戸の消息はすでにそこでいくらかわかった。同行三人のものは、塩尻、
下諏訪から和田峠を越え、千曲川を渡って、木曾街道と善光寺道との交叉点にあたるその....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に防禦の準備を命じ、自己の領地内に水戸浪士の素通りを許すまいとした。和田宿を経て
下諏訪宿に通ずる木曾街道の一部は戦闘区域と定められた。峠の上にある東餅屋、西餅屋....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
じがたいほどの一大改革であるとさえ考えた。やがて一行は木曾福島の関所を通り過ぎて
下諏訪に到着し、そのうちの一部隊は和田峠を越え、千曲川を渡って、追分の宿にまで達....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
との言葉をそこに残し、東京の新しい都を見うる日のことを想像して、やがて彼は塩尻、
下諏訪から追分、軽井沢へと取り、遠く郷里の方まで続いて行っている同じ街道を踏んで....
「嵐」より 著者:島崎藤村
ことを思い、ようやく回復したばかりのような自分の健康のことも気づかわれて、途中|
下諏訪の宿屋あたりで疲れを休めて行こうと考えた。やがて、四月の十三日という日が来....
「一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
る文学新聞なども読んでいる。前日塩尻町に講演会があり、そこへ自分も来ていたのだ。
下諏訪までゆく三等の汽車の窓から、雪ふりの山々が近く見える。一面白く雪が積り、黒....
「町の展望」より 著者:宮本百合子
。其日の新聞を読んで居ると、隣りの室で急に電話のベルが鳴った。 「あ、もしもし、
下諏訪の二十九番」 女の声だ。 「一力さんですか、すみませんがお鶴姉さん手があ....
「一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
のまで。 べこべこ三味線 お座つき香に迷う(端唄)がすんだら 都々逸
下諏訪らしい広告 御待合開業 今回各位の御同情により二月十八日より ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た二人、その名をいえば、高部弥三次、三谷一馬の都合四人も、この宿を出かけました。
下諏訪を立つとまもなく塩尻峠。一足先に出た竜之助の一行と、やや後《おく》れて仏頂....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い。兵馬は少なくともそれに教えられるところがある。 かくて、三日目に例の信濃の
下諏訪に到着。 以前、問題を引起した孫次郎の宿へは泊らず、亀屋というのへ三人が....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
「敵の様子を知らんか」 「それを知らせに行くんです」 「何処まできた」 「昨夜、
下諏訪《しもすわ》へ入りました」 「
下諏訪?――甲府まで幾里あるかな」 「十三里....
「話に聞いた近藤勇」より 著者:三田村鳶魚
て、もう甲府へ十七里という与瀬というところへまいりました時分に、敵はすでに信州の
下諏訪まで来ている。この方は甲府へ十三里しかない。そうしてこの手には、いくさ上手....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
と宣る公卿が、贋勅使として入り込んで来た。勝海舟の門人たる相良惣蔵が浪士を率い、
下諏訪の地に陣取って乱暴したのもこの頃であった。 それで、この事件の起こった時....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
お通の消息を知らねばならぬと思うのであったが、なんとなく気が冴えない。 彼は、
下諏訪まで足を伸ばした。
下諏訪まで行けば温泉がある。そう思ってから急に真っ直に歩....