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下越
「下越〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下越の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
たり》の妹と木村との写真を飾った。それから大事な事を忘れていたのに気がついて、廊
下越しに興録を呼び出して薬びんや病床日記を調《ととの》えるように頼んだ。興録の持....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
心な抜け道があったのであるか。何もかもそれで分った。この女が、隣りの空き家から床
下越しに忍びこみ、僕の家の勝手の板を下から押しあげたときに、そこに置いてあった花....
「道標」より 著者:宮本百合子
も一つことだ」
女はおこった大きな声でしゃべった。大病室の方はしずかだった。廊
下越しに、彼女の病床がそっちにある大病室の仲間たちにも、伸子の室で自分が云ってい....
「田舎風なヒューモレスク」より 著者:宮本百合子
響いた。 十二時過て、私はいつも通り一人奥に寝た。祖母と八十二のおばあさんは廊
下越しに離れた仏間に、逃げて来た母子は女中と茶の間に。家には平穏な寝息、戸外には....