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下馬評
「下馬評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
下馬評の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夢十夜」より 著者:夏目漱石
と云う評判だから、散歩ながら行って見ると、自分より先にもう大勢集まって、しきりに
下馬評《げばひょう》をやっていた。 山門の前五六間の所には、大きな赤松があって....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
む人間ばかりでなく、部下の警官連や、上官にまでも恐れられていたらしい事は、新聞の
下馬評や何かにも屡々伝えられたところで、従って最近に至って、上官と大衝突をやって....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
才物の菊地市長尊大ぶって、羽根づくろいをするために待たせたものらしいという後人の
下馬評である。 ちょうどその時に頭山先生は、腹の中でサナダ虫を湧かして、下剤を....
「矛盾の一形態としての諸文化組織」より 著者:宮本百合子
得るかのようであるが、実際には帝国芸術院が出来ると一緒に忽ち養老院、廃兵院という
下馬評が常識のために根をすえてしまった。「新日本文化の会」が出来た。「中央文化連....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
な獲物の内容に就いては秘密に附されただけに、松島から青葉城下へかけて、さまざまの
下馬評と、見て来たような当て推量が、事実らしく伝えられたのは是非もありません。 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
越殿の一族人か、佐々木道誉か、さもなくば、足利又太郎高氏のほかあるまいと、一般の
下馬評もすでに言っているのであった。 「時は来た」 と思い、彼はここのところ、....
「家庭料理の話」より 著者:北大路魯山人
、この程度のお世辞が、その老女中の名を高からしめ、その料理は美味いということに、
下馬評として決められたのである。 なるほど、素人にはできないことをやるから、ち....