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「下駄履〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

下駄履の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
にして小屋あり。これ頂上の小屋なり(ヒダ小屋)九時頃着、そこに休み、昼食を食す(下駄履きにて頂上、三角点を極め万歳三唱す。展望台の壊れたるあり祠数多ありき)十一....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
ない。歩くと、決心すれば、一昨年の夏、私は、上越国境の三国峠を越えて、越後湯沢へ下駄履きのまま、出る事のできる男である)。歩いて、原稿をかくのは、これが初めてで....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
れました。 日曜日は四月始めのよく晴れた日でした。 「さあ行こう」と、お兄様は下駄履きで先に立たれます。 「お土産をね」と、祖母様が目送されます。 毎日急ぎ....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
と音立てて挾まれたままで梯子段を上っていくと、二階にいた耳の遠い婆さんが「誰や、下駄履いて二階へ上がるのは」。そして問題の第三席であるが、この猫、妾宅の飼い猫で....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
にこの物語を不朽の名作たらしめたは、やはり全篇をつうじてお露お米にカランコロンと下駄履かせた奇抜な構想にあり、紛れもなくあれが素晴らしく一般にアッピイルしたので....
夢幻泡影」より 著者:外村繁
たが、呼吸が幾分早く、喉が低く鳴っていた。私は直ぐ長男を小野医師の所へ走らせた。下駄履いて来た小野医師は、直ぐ妻の顔を覗き込むようにして、坐った。 「ああ、いけ....