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不一
「不一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不一の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恥」より 著者:太宰治
って下さるのだそうですが、いったい人間は、自分で自分を完成できるものでしょうか。
不一。」 やっぱり小説家というものは、うまい事を言うものだと思いました。一本や....
「風の便り」より 著者:太宰治
に張り合いを感じています。やり切れなくなったら、旅行でもしてみたら、どうですか。
不一。 二十五日井原退蔵 木戸一郎様 謹啓。 御手紙を、繰り返し....
「虚構の春」より 著者:太宰治
さぶ》さや三ッ日月。やっぱり四五日中にそちらに行ってみたく思うが如何《いかが》?
不一。黒田重治。太宰治様。」 月日。 「お問い合せの玉稿、五、六日まえ、すでに....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
同席者あるべくと存じ候。但し例の俳句会には無之候。 まずは右御案内まで、早々、
不一。 三月三日朝 青蛙堂主人 話の順序として、まずこの差出人の青蛙堂....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
う思っていれば、それが一番いゝや、世話がいらなくって。」 「我和中国人不是一様※
不一様、那児有
不一様的様子?」 急に山崎は支那語で呶鳴った。どこが俺ゃ支那人と....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
横浜通なる眼光を以て批評せられ大にヘコミ居申候ことに御座候、先づは御返事まで※々
不一 烏水大兄 九日花袋 半紙一枚に、墨筆で書いてある。状袋の裏には、牛込区....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ん共同の敵たる慶喜の倒れた上は味方同志の排斥と暗闘もまたやむを得ないとする国内の
不一致を世界万国に向かって示したようなものであるから。よもや起つまいと言われた西....
「新郎」より 著者:太宰治
のですが、成功しているとも思えません。不器用な努力です。私は、ふざけていません。
不一。―― その国民学校の先生が、私の家へ呶鳴り込んで来てもいいと覚悟して書い....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
だ。舌焼け、胸焦げ、空高き雁の声を聞いている。今宵、風寒く、身の置きどころなし。
不一。 さらに一通は、 (眠られぬままに、ある夜、年長の知人へ書きやる。) ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ルジョア社会科学の特色ある情勢は、その認識方法と認識成果との極度の不定と甚だしい
不一致にあると考えられているが、それは、全く同じ対象に向って、幾種類かの相異った....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
切札になるのを見ると、さすがに国家的非常時であることを思わせるとともに、それほど
不一致不統一が気にならねばならぬような根本的事情が国家内部に横たわっていることを....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
てな」 こう云いながら東巖子は、山から出ようとはしないのであった。 彼は言行
不一致であった。 それがかえって偉かった。 彼は盛んに逆理を用いた。 李白....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
にかかり御話申度由につき御面会被下候えば幸甚に存候。まずは用事のみ余は拝眉千万。
不一。 一月十九日夏目金之助 高浜様 ○ 明治四十年....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
組閣に際してその内情を暴露した自由党は、さらに、池田通産大臣の不信任にあって党内
不一致を露呈し、また多数党たる自己政党の総裁を懲罰委員会に付するがごとき、また不....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、戦争後になって、戦争目的が論じられている有様であった。そしてこれが政戦略の常に
不一致であった根本原因をなしている。 フリードリヒ大王の時代よりナポレオンの時....