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不一致
「不一致〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不一致の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
、院政・鎌倉時代から室町時代と次第に音韻が変化して行った間に、仮名と音韻との間に
不一致を来《きた》し、仮名が必ずしも正しく音韻を代表しない場合が生じた。ところが....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ん共同の敵たる慶喜の倒れた上は味方同志の排斥と暗闘もまたやむを得ないとする国内の
不一致を世界万国に向かって示したようなものであるから。よもや起つまいと言われた西....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ルジョア社会科学の特色ある情勢は、その認識方法と認識成果との極度の不定と甚だしい
不一致にあると考えられているが、それは、全く同じ対象に向って、幾種類かの相異った....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ずしも準戦時体制の一環に限るものではないことをも知っている。北支行動、其他が挙国
不一致外交の結果だったというのが本当なら、北支行動の消極化が即ち現在の挙国一致外....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
切札になるのを見ると、さすがに国家的非常時であることを思わせるとともに、それほど
不一致不統一が気にならねばならぬような根本的事情が国家内部に横たわっていることを....
「田端の汽車そのほか」より 著者:宮本百合子
ってからは、そんなに弱い娘の子がいて運搬がむずかしいという実際さえも、何か精神の
不一致を意味するように見られて、うちのものは漠然と気味わるがった。田舎に避けて暮....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ます。隆ちゃんやお母さんの御生活に、暖い近さを感じている反面には、そういう質的な
不一致が一方に感じられているからでもあるのです。 私が只いろいろ考えているから....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ということです。」 「それは詩人の言い草です。あなたは人生を見ていません。精神の
不一致に苦しめられた多くの家庭を、僕はたくさん知っています。」 「それは十分愛し....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
。彼らの同盟罷業はいつも失敗した。その原因は、首領間のあるいは職業団体間の不断の
不一致、改革派と革命派との間の不断の
不一致、――威勢のよい大言壮語のもとにある深....
「哲学入門」より 著者:三木清
相互に関係させられるものは、ただ我々の観念であり得るのみである。その一致もしくは
不一致の把捉が知識であるが、この把捉は判断であり、すべての判断は言葉において命題....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
てな」 こう云いながら東巖子は、山から出ようとはしないのであった。 彼は言行
不一致であった。 それがかえって偉かった。 彼は盛んに逆理を用いた。 李白....
「ソクラテス」より 著者:新渡戸稲造
が丁度それである。世には、能《よ》く「口の人だ」「口ばかりの人だ」といって、言行
不一致の輩《はい》を嘲《あざけ》ることがあるが、しかし、その「口ばかりの人」にし....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
組閣に際してその内情を暴露した自由党は、さらに、池田通産大臣の不信任にあって党内
不一致を露呈し、また多数党たる自己政党の総裁を懲罰委員会に付するがごとき、また不....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
候と西部アジアの気候との比較をしている。そしてその両者が第三世紀に到《いた》って
不一致を来《きた》している理由の一つとして、「支那トルキスタンにおける多くの遺跡....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、戦争後になって、戦争目的が論じられている有様であった。そしてこれが政戦略の常に
不一致であった根本原因をなしている。 フリードリヒ大王の時代よりナポレオンの時....