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「不予〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不予の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
崩御は前の年の十二月二十九日であったということを胸に浮かべた。十二月の初めから御不予の御沙汰があり、中旬になって御疱瘡と定まって、万民が平和の父と仰ぎ奉った帝そ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
け見れば大王の御寿は長く天足らしたり 〔巻二・一四七〕 倭姫皇后 天智天皇御|不予にあらせられた時、皇后(倭姫王)の奉れる御歌である。天皇は十年冬九月御不予、....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
。行基の追随者のごとき持鉢行路者の多数は、この時に手ぎわよく処理せられた。天皇が不予だといっては三千八百人の僧尼がつくられる。太上天皇の陵を祭るといっては僧尼各....
三国志」より 著者:吉川英治
と、計った。 「いいことがあります」と、孫瑞がいった。 「天子には、先頃からご不予でしたが、ようやく、この頃ご病気も癒えました。ついては、詔と称し、偽の勅使を....
私本太平記」より 著者:吉川英治
帝のご座所には、忠顕が伺って、なにやらお伝えして退がった。きのうから、帝はご不予(病気)を口実に、一日でも長くここの逗留を延ばそうとしておられたらしいが、 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
しまった。 では、どうしたのかというに、本院(光厳上皇)には先ごろから少々|御不予(病気)とのことで、太田ノ判官もぜひなく、御門の表でお出ましのしたくを長々と....