不人気[語句情報] » 不人気

「不人気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不人気の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。豹にしても、茶袋にしても、あんまり有難い名前じゃありません。これを見ても、その不人気が思いやられます。その豹の髪を切ったのだから、やっぱりお仲間の豹だろうとい....
光と風と夢」より 著者:中島敦
には行かない。 島民はまだ静かにしている。之が何時迄続くか、私は知らぬ。白人の不人気は日毎に昂《たか》まるようだ。穏和な、我がへンリ・シメレも今日、「浜(アピ....
舗道」より 著者:宮本百合子
十二 はる子の代りだと云って新しく入社した太田千鶴子が、女事務員たちの間に不人気だ。 「今度入ったひと、凄いわね」 という第一日の印象が、だんだん、 「ち....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
米友にとっての幸いは、弥次と見物とに論なく、すべてが米友の同情者であって、裸松が不人気をひとりで背負いきっていることでありました。 同業者の馬方や駕籠舁《かご....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
サカズの話で国の生活があの土地の生産者に寄食的にだけあって公共奉仕をしないので、不人気なのよ。「一人よけいに人をよびよせるのは、ハア其だけ自分の食い量が減るこん....
ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
やって来て、日比谷の公会堂で三度ほど演奏会をひらいたが、三度が三度ともたいへんな不人気であった。孤高|狷介のこの四十歳の天才は、憤ってしまって、東京朝日新聞へ一....
生前身後の事」より 著者:中里介山
いたまでの事だ。 同じような意味で平田東助氏(後に伯爵)の事も云える、平田氏も不人気な政治家ではあったが、余輩はその人を信じていた、平田氏の方では一向、余輩の....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ならない」 彼のこの言葉は、船員らに対して驚くべき効果をあたえた。今までの彼の不人気は、これによってすっかり忘れられてしまった。迷信家の魚銛発射手の老人がまず....
白い道」より 著者:徳永直
、遠くの世界からのようにきこえていた。 三 「社会問題大演説会」は、ひどく不人気だった。――高島貞喜は、学生たちが停車場から伴ってきたが、黒い詰襟の学生服....
私本太平記」より 著者:吉川英治
この噂で一時もちきりだった。 事の断行をとる前に、直義は、一般の師直にたいする不人気という点を、かなり計算ずくめに考慮していたには違いない。 ところが、いざ....