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「不仲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不仲の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の気が合って、兄弟も同様に仲がよかったんですが、それが妙なことから仇同士のような不仲になってしまって、一つ楽屋にいても碌々に口も利かないほどになったんです」 ....
新ハムレット」より 著者:太宰治
わしたちを許してくれるだろうと思う。まことに此の頃のデンマークは、ノーウエーとも不仲であり、いつ戦争が起るかも知れず、王位は、一日も空けて置く事が出来なかったの....
お奈良さま」より 著者:坂口安吾
だりにハシャギすぎたフゼイがあるので堪りかねてしまった。隠居の葬式を境にして夫婦不仲になり、はげしい論戦が交されるにいたり、娘たちもソメ子について、唐七の旗色は....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
、それを聴いて、ますます殺害の意志を固くした。また、女王とクリームヒルトの仲も、不仲というより、むしろ公然と反目し合うようになった。そうして、やがてハーゲンは、....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
林家正蔵君とも盟友だった由であるが、他は多く犬猿の仲でないまでも、犬と猫ぐらいの不仲ではたしかにあった。落語家と浪曲家が笑顔で話し合うようになったのはかの東宝名....
詩劇「水仙と木魚」」より 著者:三好十郎
るのかと思ったそうだ 母はあの通り気が小さくて臆病だし 君のお父さんと内の父との不仲では 永い間、苦にやんで苦にやんで 夢の中でうなされるまでになっているのだか....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
者が兵庫へ立ち、ようやく伝七郎をさがし当ててこの早駕へ乗せたのだった。 平素、不仲な兄とはいえ、吉岡の名を賭して立合った試合に、兄が瀕死の重傷と敗北の汚名をう....
私本太平記」より 著者:吉川英治
も敗退の余儀なきほどとあれば、その強力さも思いやられる。――そちはゆらい新田とは不仲のような聞えもあるが、いまはそちの力を待たではおれん。義貞を援けて共に賊のふ....