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不信任
「不信任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不信任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
ょっと受け留めにくい。 正面からは受け留めにくいが、おれはもう赤シャツに対して
不信任を心の中《うち》で申し渡してしまった。下宿の婆さんもけちん坊《ぼう》の欲張....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
の四年と三年とのものから一大事を聞いた。それは三好校長が組合会議から排斥されて、
不信任案の決議をされるということだった。 僕等の中学校は、新発田町外四十何カ村....
「三年たった今日」より 著者:宮本百合子
程された法案のように保守政党が占める両院の承認を経た五年間任期の五人の委員会を、
不信任案をつきつけられている首相が任命して全日本の放送事業が統制されるとしたなら....
「現実の必要」より 著者:宮本百合子
ことになった。供出したがらないには、農業会、統制会、その他の全配給機構への農民の
不信任があるのだし、第一には、これまで俺たちは騙されていた、という支配権力に対す....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
)。自然科学に対する世界のこの信頼はとりも直さず、自然哲学なるものに対する世界の
不信任となって現われざるを得なかった。 自然哲学というこの云わばタレス以来の哲....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
た。彼は自然哲学的根本問題・空間的存在の問題・に対して、ソフィストの名にそむかぬ
不信任をなげつけた。もっともこの
不信任は、プラトン(†374 v. Chr.)の....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
挙国一致を紊るものは政友会だというわけであるが、処が当の政友会は、その前日、内閣
不信任案の内容を決定しているのである。それによると、現内閣が国体明徴に誠意がない....
「「乳房」創作メモ」より 著者:宮本百合子
一度 ストライキのときは毎日組会をひらく。支部長がすっかり出る。 幹部派への
不信任 一、こっそり申し上げたんだっていうぜ、 一、支部へ顔を出さない。 ス....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
に従って国内の景況は不穏になって来た。いわれなき講和、償われぬ要求であると、内閣
不信任は喧《かまびす》しい喧噪《けんそう》となった。寵妾《ちょうしょう》お鯉の家....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
は長持ちはしないという印象を受けたのである。 今年は、二月の五日に、小山議長が
不信任決議案をつきつけられるという新聞をみたから、これは面白いと思って行ってみる....
「犠牲者」より 著者:平林初之輔
にめぐまれていると信じきっていた人間が、突然、最も露骨な、醜悪極まるやりかたで、
不信任の刻印をおされた時のような不面目な気持ちがするのである。安心と満足との山頂....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の面々は皆小説家の提調を迎うるを喜ばなかった。就中、総教習稲田穣の如きは当初から
不信任を公言して抗議を持出そうとした。然るにいよいよ新任提調として出頭するや、一....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
一、吉田内閣
不信任決議案賛成演説 一九五三(昭和二十八)年三月十四日 衆議院本会議....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
私は党務の責任者だ。野党慣れした私が当時の野党であった自由党に対抗、法案通過や、
不信任案の否決に努力したり、とかく勝手の違った感じで苦労した。西尾官房長官に不信....
「戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
の現象は日本に於ける戦争ジャーナリストに対するたより無さと、或る場合にはそれへの
不信任との、表示と見て見られぬこともない。 元来戦争ジャーナリズムと云っていい....