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不勝手
「不勝手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不勝手の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
。西国の山にかけては冥通自在な翁も、東国へ足を踏み入れ東国の山に対するとき、つい
不勝手な気がしてその冥通の働きをためらわした。そこに判断を二亙《ふたわた》らす障....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
第六の裸虫とそれ以下の裸虫。 屋根の上の裸虫は、おたがいにとって勝手でもあり
不勝手でもありました。捉《つか》まえどころのないことは、敵にとって利益であれば、....
「或る秋の紫式部」より 著者:岡本かの子
誰にも判らない」(式部はいつか筆を置いて、屈托気に頬を襟に埋めている) 老侍女(
不勝手ながら胸の中で頻りに考え廻らしている様子あっての後)「ひょっとしたら骨折り....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、女性の礼儀とか、双方の心意気とかいうようなものは、厳然とあるらしいので、まるで
不勝手な武蔵は、いきおい固くなっているほかなく、殊に、脂粉の世界には初めて足を踏....