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不協和音
「不協和音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不協和音の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「感覚と科学」より 著者:寺田寅彦
無意識の間に安々と仕上げて、音の成分を認識すると同時に、またそれを総合した和弦や
不協和音を一つの全体として認識する。また目は、たとえば、リヒテンベルグの陽像と陰....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
のである。またあまりに美しい完全な和弦が連行すると単調になり退屈になるので適当な
不協和音を適当に插入《そうにゅう》することによって、曲の変化と活気が生じる。それ....
「今日の生活と文化の問題」より 著者:宮本百合子
二十世紀に西洋音楽に深く影響して、オネガやストラヴィンスキーその他の音楽家たちが
不協和音を摂取するようになったし、文学でも即物的な要素を加えられた。 そのよう....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
るかはだれにもわからない。それは勇壮なる交響曲であって、たがいに衝突し入り乱れる
不協和音までが、一つの清朗な協奏をなしている。静寂のうちに奮闘してる※《ぶな》の....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
しまう。完全和絃ばかりから構成されたものは音楽とはなり得ないように絵画でも幾多の
不協和音や雑音に相当する要素がなければ深い面白味は生じ得ないではあるまいか。特に....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
よ」 第三主題はあきらめずにいつまでも走りまわり、第一主題と鉢合せをしてえらい
不協和音をだす。 「ざま見ろ」 そんなことをしているうちにバッハの〈平均律洋琴....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
入れられる。ダグラスの信用経済と新文学とを有機的にむすびつけようとする久野豊彦の
不協和音にも一つの席が与えられる。 だが、一定の期間がたつにつれて、この騒音と....