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「不可逆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不可逆の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
範囲内での進歩である。 吾人の直感する「時」の観念に随伴して来る重大な要素は「不可逆」ということである。この要点は時を空間化するために往々閑却されるものである....
」より 著者:寺田寅彦
とって特異なものである。それが一夜の火事でだいぶんに変わった。こういう変化は無論不可逆的変化である。これからさきどんなに美しく変わるかしれないが、大正十二年以前....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
の不思議があるであろうか。そして今は形態的決定の場合であったから、この依存関係が不可逆的でなければならなかった(第一の点を見よ)。社会的存在は論理のこの連帯性の....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
的に・世界法則的に・一般的に・事物を決定する。この関係は相互関係でありながらなお不可逆的である。終局に於て存在(物質)が意識を決定すると云われたのはこの意味であ....
寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
こうして逆に押し戻しても埋らなくて、皺《しわ》になって盛り上るでしょう。こういう不可逆的《イルレバーシブル》な現象は、摩擦《まさつ》が主な役割を演じている場合に....