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不合
「不合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
竟《ひっきょう》我々の生活はこういう循環論法を脱することはできない。――すなわち
不合理に終始している。
×
ボオドレエルは白痴になった後《のち....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
一つの問題である。
又
我我の社会に合理的外観を与えるものは実はその
不合理の――その余りに甚しい
不合理の為ではないであろうか?
レニン
....
「或る女」より 著者:有島武郎
さんはどうなさったの」
「わたしまだ猶予中ですが検査を受けたってきっとだめです。
不合格のような健康を持つと、わたし軍隊生活のできるような人がうらやましくってなり....
「生きている腸」より 著者:海野十三
いうことをモットーにしているのによる。されば入学以来七年もかかっているのに、まだ
不合格の課目が五つほど残っていた。 彼は、学校に出かけることは殆どなく、たいが....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
る概念の中に誤った所があるか、個人生活の概念の中に誤った所があるかによって、この
不合理な結論が引き出されると私は知っている。 先ず個人の生活はその最も正しい内....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
という長さであったのに反して、我々の暦では二八日ないし三一日といういろいろな月の
不合理な混乱が支配している。よく知られている通り、元来二月は三〇日であったのが、....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
十分から、研究は自然に西洋戦史に偏したのであるが、戦争の形態に関する限り甚だしい
不合理とは言えないと信ずる。 私の戦争史が西洋を正統的に取扱ったからとて、一般....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
り、且つ生活單位でもあつた。この家族制度は日本の傳統的美風とされたが、一面非常な
不合理をも含んでいた。我等の理想社會は、經濟單位と生活單位とを完全に分離するもの....
「海底大陸」より 著者:海野十三
も虎視眈々として、第二の植民をおこなおうとしているかもしれない」 「それはどうも
不合理だ」 と白いひげの、やせたからだの老人が自席に立った。アイルランド大学の....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、救治的であらねばならぬ。然るに現代の法律が、霊媒に対する罰則の如きは、何という
不合理を極めたものであろう。幽明交通者の中には、勿論良いのも悪いのもある。良いも....
「米」より 著者:犬田卯
女は胸を落ちつけ、そしてはっきりと答えたつもりだった。 「はい、あの、六俵半……
不合格も合せれば、ざっと七俵はございます。」 「え、四俵――」 「七俵って言った....
「迷信解」より 著者:井上円了
俗を存するために礼式中に加えて差し支えなかろうと思う。されど、あまりはなはだしき
不合理なることは改むるがよろしい。また普通の場合にも、死と同音なるかどにて四の数....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
るに永見は首尾よく陸軍の試験に合格したが、二葉亭はその頃からの強度の近視眼のため
不合格となった。(永見はその後参謀部の有数な秀才と歌われていたが、惜しい事に大尉....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
た。 二葉亭は児供の時は陸軍大将を理想として士官学校を志願までした。不幸にして
不合格となったので、軍人を断念して外交方面へ方向を転じたが、学校が思うようになら....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
会軽視の傾向であり、行政府独善の観念であり、ワン・マンの名によって代表せられたる
不合理と独裁の傾向であり、官僚政治の積弊であります。 しかるに、吉田内閣は、警....