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不妊
「不妊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不妊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
がっています」 「御産は苦しいもんだからね。私《あたし》も覚があるが」 久しく
不妊性と思われていた姉は、片付いて何年目かになって始めて一人の男の子を生んだ。年....
「子を奪う」より 著者:豊島与志雄
段差支えないとのことだった。そして手術すれば全愈する可能が多いし、手術しなければ
不妊の可能が多いけれど、終局何れも可能に止まるとのことだった。――全愈の見込が確....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
かっていた。無益、無益。それが謎《なぞ》を解く鍵《かぎ》であった。思想と官能との
不妊的な放蕩《ほうとう》。機才と技巧とに富んだはなやかな芸術――確かに美しくはあ....
「山上湖」より 著者:豊島与志雄
、一つの生である。一つの生の積極的な献身だ。男にそんなものはない。 だが私は、
不妊の体かも知れない。いくら私の腹をしぼっても、腹を裂いても、成熟した赤い卵は出....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
、これが壊死に陥ることが多い。生殖腺に障害が起こり、性欲喪失、精虫欠乏、無月経、
不妊などをみる。流産、奇形児等もみられることがある。乳房も小さくなる。次に弱いの....
「澪標」より 著者:外村繁
あろう。妊娠できないものが、避妊具を使っていたのは、些か滑稽であろう。しかし妊、
不妊がいかに人為のことでないかを示すようで、一入《ひとしお》、哀れ深い、とも言え....