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「不学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不学の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘭学事始」より 著者:菊池寛
世に会った時の手記に、自分の態度を、次のように主張した。 「翁は、元来疎慢にして不学なるゆえ、かなりに蘭説を翻訳しても、人のはやく理解し、暁解するの益あるように....
連環記」より 著者:幸田露伴
分明である。何様いう仔細あって聖人が子まであった夫人を去られたか、それはそれがし不学で未だ見及ばず聞及ばぬが、孔子は年十九にして宋の幵官氏を娶られ、其翌年に鯉字....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
の事に迷いて神仏を汚し猥《みだり》に祈る可らずとは我輩も同感なり。凡そ是等の迷は不学無術より起ることなれば、今日男子と女子と比較し孰れか之に迷う者多きやと尋ねて....
経世の学、また講究すべし」より 著者:福沢諭吉
るところなきがゆえに、時としては俗耳を驚かすことなきに非ざれども、これはただ聴者不学の罪のみ。その適例は近きにあり。 近来世上に民権の議論しきりにかしましくし....
物理学の要用」より 著者:福沢諭吉
ども、馬はなお、その物の毒性なるか良性なるかを弁ずるの能力を有す。然るに今の世の不学の徒は、汽車に乗りて汽の理をしらず、電信を用いて電気の性質を知らず、はなはだ....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
生が「われに万両の金あれば、明日より日本国中の門並《かどな》みに学校を設けて家に不学の輩なからしめん」と言う者を、今日良縁によりて三井・鴻ノ池の養子たらしむるこ....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
人心の穎敏《えいびん》ならざるを歎息する者なり。これを要するに、今の紳士も学者も不学者も、全体の言行の高尚なるにかかわらず、品行の一点においては、不釣合に下等な....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
だますようなことを言われなっ! 水戸が如何に時世に不敏なりとは申せ、まった、拙者不学といえども、それくらいのことはとくに存じ居る。去年貴藩において外国軍艦を砲撃....
妖怪学」より 著者:井上円了
要するところの成績を示すべき理なれども、知識、学問あるものにはその験なく、無知、不学のものにその験あり。別して女子のごとき信仰心の厚きものに効験著しきは、鬼神の....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
これに憑りて生ずるところなりというも、知識、学問のあるものにはその験なく、無知、不学のものにはその験あり。別して婦女子のごとき信仰心の厚きものに効験著しきは、鬼....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
だますようなことを言われなっ! 水戸が如何に時世に不敏なりとは申せ、まった、拙者不学といえども、それくらいのことはとくに存じおる。去年貴藩において外国軍艦を砲撃....
訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
の誤が自身や友人の手で発見せられずにしまうと、余所から指※せられた誤は著者訳者の不学無識から生じたものとして罪せられる。縦い正誤してから後に心附いていても罪せら....
探偵小説と音楽」より 著者:野村胡堂
というのは、如何《いか》にも口惜しいことである。(尤も既にあるのかも知れないが、不学にして、私はその一つも挙げることが出来ない) これは他の場合にも書いたこと....