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不審を抱く
「不審を抱く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不審を抱くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
って艶《えん》な趣の添った源氏は、今も思いをよくして、またよく泣いた。その様子に
不審を抱く人もあって、物怪《もののけ》が憑《つ》いているのであろうとも言っていた....
「風呂供養の話」より 著者:田中貢太郎
含めたが、千代はてんで受けつけなかった。 一方、勘右衛門は旅僧の素性や、所業に
不審を抱くようになった。と云うのは、僧でありながらろくにお経を知らないのみか、身....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
難を注意して見ると、その人口がこの限界を突破することがもっとしばしば起らぬことに
不審を抱くよりは、むしろかかる貧弱な資源ですらかかる境遇の下に成長し得るすべての....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
も抱かなかった。平凡人の特徴は物事に不審を起さぬことである。実際また彼は、物事に
不審を抱くほど痩せた身体の持主ではなかった。だから殺されるとは知らずに、平気で静....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。
しかし、此方も気の立っている折ではあるし、小次郎のそうした態度に、
不審を抱く者もあって、
(こいつ、臭いぞ)
(武蔵に助太刀を頼まれて、先に様子を....