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「不審紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不審紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
供の時分に漢籍など読むとき、よく意味のわからない箇所にしるしをつけておくために「不審紙」というものを貼り付けて、あとで先生に聞いたり字引きで調べたりするときの栞....
式部小路」より 著者:泉鏡花
か。」 お夏は袖をくるりと白く、 「こんなよ、愛吉。」 いわれたその二の腕の不審紙。色の褪せたのに歯を噛んで、裾に火の粉も知らずに寝た、愛吉が、さも痛そうに....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
廼舎の技巧や思想の歯癢さに堪えられなくなった結果が『小説神髄』の疑問の箇処々々に不審紙を貼ったのを携えて突然春廼舎の門を叩いた。語学校を罷めてから間もなくであっ....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
れた処は面白くも読みかつまたお庇で蒙を啓いた処もある。二葉亭はこの『小説神髄』に不審紙を貼りつけて坪内君に面会し、盛んに論難してベリンスキーを揮廻したものだが、....