不届き至極[語句情報] » 不届き至極

「不届き至極〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不届き至極の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
さアお打ちなせえ、私《わっち》も國藏だア、打殺すと云うならお殺しなせえ」 文「不届き至極な奴だ」 と云いながら、突然《いきなり》國藏の胸《むな》ぐらを取って....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
の由緒あり、いずれも皇室に縁故ある諸神を祀れる神社を破壊、公売するより、見習うて不届き至極の破壊主義を思いつくようでは、国家に取りて何たる不祥事ぞ。 近ごろ英....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
来、少くとも、五六人の兵タイは、国家のために出征しているのか、工人と一ツとなって不届き至極なことをやるために来ているのか区別がつかなくなっていた。彼は、中でも、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に及んだりするものは、朝命に悖り、国難を醸すのみならず、この国の威信にもかかわる不届き至極の儀と言われるようになった。その罪を犯すものは士分の者たりとも至当の刑....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
釘隠し等は、金銀無垢にて作り、これは銀座の者どもより、賄賂として取り候ものの由、不届き至極。 二、諸大名官位の儀は、天聴へ奏達も有之、至って重き儀に御座|候処....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
を定め、百姓家へ参り、合力を乞い、少分の合力銭等やり候えば、悪口乱暴いたす趣き、不届き至極、目付け次第|搦め捕り、手に余らば、斬り捨て候うも苦しからず、差し押さ....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
門をされまして、今では私に表だって、舞台へ立つことのできないような、みじめのは、不届き至極ゆえ注意さっしゃい!』と。そうして私はそのお方様から承ったのでござりま....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
わらず、どうしても事の真相を明かしません。お家の法度を破って男を拵えて、逐電した不届き至極な奴め、眼に入り次第成敗いたしてくれん! と猛りたつようなことばかり並....