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不徳の致すところ
「不徳の致すところ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不徳の致すところの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
って大兄から預かった節子は今はただならぬ身《からだ》であると書いた。それが自分の
不徳の致すところであると書いた。自分の旧《ふる》い住居《すまい》の周囲は大兄の知....
「お奈良さま」より 著者:坂口安吾
のです」 「そう云っていただくと涙がでるほどうれしくはございますが、万事は拙僧の
不徳の致すところで」 「あなたは家内の本性を御存知ないからまだお分りにはなります....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
のであって、もしも店員に罪を犯すものがあれば、如何なる事情にもせよ、店主は己れの
不徳の致すところとして深く反省し、店員のみを責めるような処置は決してとってはなら....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
顔が合う。話は自然に余人の旧悪に及ばず、主として拙者の旧悪のみが酒の肴となるのは
不徳の致すところであろう。 なるほど人にいわれてみると、私はバカの仕放題をして....
「都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
も、誰もそれを信用しなかっただけの話なのである。そして、信用されなかったのは彼の
不徳の致すところではなく、つまり他の連中がこんなところで本当の身の上なぞを話すも....