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「不快感〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不快感の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
冬の蠅」より 著者:梶井基次郎
鋭い悲哀を和《やわ》らげ、ほかほかと心を怡《たの》します快感は、同時に重っ苦しい不快感である。この不快感は日光浴の済んだあとなんとも言えない虚無的な疲れで病人を....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
どに、その急ピッチの音楽浴が二人の脳髄を次第々々に蒸していった。嘔吐を催すような不快感がだんだんと高まってきた。ついに二人は、転げこむようにアリシア区の入口を入....
地球盗難」より 著者:海野十三
、佐々の乗っていたロケットは俄かにビリビリッと震動を始めた。そして彼を責めていた不快感が、急にピタリと停まった。――正面の硝子にうつっていた博士の顔が、雨のよう....
江戸川乱歩氏に対する私の感想」より 著者:夢野久作
ソックリそのまま「白昼夢」の中に発見したのです。しかも、私にとっては一カタマリの不快感に過ぎないそのような印象を乱歩氏は細かに、やわらかに分解し、象徴化し、詩化....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
がいつも不安な一点があって、いつもそれを劬《いたわ》らねばならず、しかも気でその不快感をひっさげて暮していたようだったのを今思いかえして見ると、いかにも両肩に力....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のでしょうね。皮膚の表面が温度を奪われ、頭の血管がどうしても充血するその間に何か不快感があるのでしょう。皮膚の弱さもあると思って、それで今年はすこし吹かれて辛棒....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
である。古語表現を否定しようとするのは、その長い圧倒的な古語の勢力の時代に対する不快感を、まだ持ちつづけている訣なのである。 われわれにとって現代文が一番意味の....
ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
たつ群像は、さすがは舞踊芸術に生きる彼女達の自然ににじむ明朗さで、少しも不潔感も不快感もちりっ葉ほども見えぬのは一体どうしたものか。むしろ清流に遊ぶ人魚のたわむ....