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「不戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
者も、敵のためにばたばたと倒されて、紅軍の副将が倒れた時には、白軍にはなお五人の不戦者があった。 その時に、紅軍の大将たる忠直卿は、自ら三間柄の大身の槍をりゅ....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
彌藤兵衛牛は、全身の筋肉を細かく慄わせて、折りあらば逃げ出そうとする動作を示す。不戦、次郎衛門牛の勝ち。 牛は、まことに怜悧であって、顔を合わせた瞬間、敵の気....
母と娘」より 著者:岡本かの子
てる傍ら新しい進歩主義を奉ずる婦人団体へ入って居た。其の団体は大戦当時ですら敢然不戦論を主張し平和論を唱導して居たが大戦|終熄後は数万の未亡人を加えて英国の一大....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
こなくそっ。 ぎゃんっ! あらゆる音響が刃の中から発し、奇怪なる宝蔵院衆の不戦的態度に、業をにやし、不平をさけび、助勢を求め抜くのだったが、槍の整列は、い....
三国志」より 著者:吉川英治
こともありません」 荀※は、胸を正した。 「今のところ――ここしばらくは、私は不戦論者です。なぜなら、遷都のあと、宮門そのほか、容はやっと整えましたが、莫大な....
三国志」より 著者:吉川英治
斬って捨てんかと思ったなれど、いやいや或いは兄のご本心は、曹操と和せず戦わず――不戦不和――といったような微妙な方針を抱いておられるのではないかとふと考えつき、....
三国志」より 著者:吉川英治
ば、ここは曹操に降って、彼の百万の鋭鋒を避け、他日を期すしかありません」 と、不戦論を唱えた。 百万の陸兵だけならまだ怖れるに足らぬとしても、曹操の手には今....
三国志」より 著者:吉川英治
そのほか有力な呉人の国際観も、たいがい同じ見解をもっている。 要するに、不和不戦、なるべく魏との正面衝突は避け、他をもって戦わせ、そのあいだにいよいよ国力を....
三国志」より 著者:吉川英治
帯を守っていろ」 と、べつに大軍をあずけた。 蜀軍が疲れるまで、じっと守って不戦主義をとっていた孟獲も、糧道の急所を衝かれては、あわて出さずにいられなかった....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
とっては、まさに、全運命を賭した一戦であった。 にもかかわらず、前述のような“不戦地域協約”が両軍のあいだに、尊重されていたということに、現代人のぼくは驚いた....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
の髄にしみるまで覚えさせるためでした。原子野生活──それはいかなる好戦主義者をも不戦論者に変えてしまいます。あの子は世界がどのように移り変わろうと一生を平和主義....