不振[語句情報] »
不振
「不振〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不振の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鮨」より 著者:岡本かの子
の足を根つぎして古い住宅のままを使っている。 古くからある普通の鮨屋だが、商売
不振で、先代の持主は看板ごと家作をともよの両親に譲って、店もだんだん行き立って来....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
国に密集生活している五億の優秀な人口は、真に世界最大の宝である。世人は支那の教育
不振を心配するが、大したことはない。支那人は驚くべき文化人である。世界の驚異であ....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
し、東京を支店にし、そのまた支店で別荘のような料亭を鎌倉に建てたのであったが商売
不振の為め今年は母屋を交ぜた三棟四棟を避暑客の貸間に当て、京都風の手軽料理で、若....
「運命」より 著者:幸田露伴
亡びて、衆心|疑懼す。戦わんと欲すれば力足らず、帰らんとすれば前功|尽く廃りて、
不振の形勢|新に見われんとす。将卒を強いて戦わしめんとすれば人心の乖離、不測の変....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
同年に死んだのである。三遊派も柳派も同時にその頭領をうしなって、わが落語界も漸く
不振に向かうこととなった。 燕枝の人情話の中で、彼が最も得意とするのは「嶋千鳥....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
さんだ。歌舞伎の下ッ端は元々生活が苦しかったものだが、終戦後は別して歌舞伎の経営
不振で、お給金はタダのようなものだという。とても暮しがたたないとすれば、ほかに生....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、古橋とマーシャルの今度のせり合いぐらい待望のものはなかった。マーシャルは意外に
不振であったが、それは結果が判明してからの話で、マーシャル自身もレース前には好調....
「戯曲復興の兆」より 著者:岸田国士
戯曲復興の兆 岸田國士 戯曲界
不振の声を聞くことすでに久しい。一見、まさにその通りである。本紙記者からその問題....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ードに至っては八メートル二〇ぐらいだ。四間半である。 跳躍日本もヘルシンキでは
不振をきわめたが、それでも三間をとぶ人間なら男女合わせて日本には二十万や五十万は....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
のような可能的な仮説を作り上げてみた。 A 綿井が加害者である場合 彼は商業
不振より自殺を決心したものの、機上に於て同乗客の鞄中に大金のあるのを知り、三枝が....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
。帰京以後の彼は、大歌舞伎の舞台に殆ど何らの足跡を残していない。 彼が後半生の
不振に就ては、大阪落が第一の原因をなしていること前記の如くである。更に有力の原因....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
市村座と守田座の開演中に、上野彰義隊の戦闘あり。その後も市中おだやかならず、劇界
不振をきわむ。 ○八月、市村|家橘改名して五代目尾上菊五郎となる。時に二十五歳。....
「食器は料理のきもの」より 著者:北大路魯山人
でなければならない。結局、食器を使う業者の無関心ということが、今日、料理上食器の
不振を来たし、よい食器皆無の因をなしているのであります。 一方、たまたまある食....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を言うが、それはとんでもないことである。もちろん前述の通り軍人間の軍事学の研究も
不振であるから、日本語の軍事学の図書は残念ながら西洋列強諸国に比して余りに貧弱で....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
。 私はただ徒らに前に述べたようなことをいっているのではない。わが国貿易の輸出
不振の可なり重大な原因がここにあるのではないかということを、誰か気のついている人....