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「不摂生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不摂生の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ていたのです。これは勿論一つには、彼の蒲柳《ほりゅう》の体質が一切《いっさい》の不摂生を許さなかったからもありましょうが、また一つには彼の性情が、どちらかと云う....
田舎教師」より 著者:田山花袋
びあがらなければならぬと思った。 失望と空虚とさびしい生活とから起こった身体の不摂生、このごろでは何をする元気もなく、散歩にも出ず、雑誌も読まず、同僚との話も....
道連」より 著者:豊島与志雄
いてる時のことなんだ。 僕の父は痩せてこそいたが、平素は至極頑健なたちで、随分不摂生な生活をしても身体に障らなかった。それが不意に肺結核にとっつかれて寝ついた....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ずしていた。そして他の者なら死んでしまってるかもしれないほどの放埒《ほうらつ》と不摂生にも、彼の頑強《がんきょう》な健康は害されないらしかった。彼はやたらに大食....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
なぞ安閑と眠っておられんからな。 小野 いや、それがいけないんだよ。……そう云う不摂生をやるから、君は正常な心の均衡を失ってしまうのだ。……石ノ上。それではこう....
九月四日」より 著者:岡本綺堂
加答児とかいうような、急性の病気が多かったらしい。それには罹災後のよんどころない不摂生もあろう。罹災後の重なる心労もあろう。罹災者はいずれもその肉体上に、精神上....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ある。元の古巣へ帰った懐かしみは多いが、雑忙、訪客もすべて旧に復し、またむかしの不摂生にもどりかけている。自分の旧作に、「汝れもまた夜明かし癖か冬の蠅」とか「木....