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不撓不屈
「不撓不屈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不撓不屈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
することは差し控えるが、その条項中には、例えば一、大統領に対し忠誠なること、一、
不撓不屈なること、一、酒類を欲せざること、一、喫煙せざること、一、四時間の睡眠に....
「海底大陸」より 著者:海野十三
長は、もう観念した。 かれはがんらい、たいへん頭がよく、落ちつきがあり、そして
不撓不屈の紳士であった。アングロ・サクソン人種の、最もよい性質を持っているかれだ....
「ヒューマニズムへの道」より 著者:宮本百合子
小説から心に触れる印象を得た。オストロフスキーにあって私たちを打ったものは、その
不撓不屈な意志で自分の生命を可能なあらゆる方法によって階級の発展のために役立てよ....
「同志小林の業績の評価によせて」より 著者:宮本百合子
衛が職場の大衆の裡にあってどう活動するかという課題は、第一回に書かれている前衛の
不撓不屈なボルシェヴィキ的精神の根源でありまた具体化、実践の場面である点から、特....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
真理」の考察はできないだろう。真理は芸術のようなものでなく、不断の熱心な研究と、
不撓不屈の勉強によってのみ、始めて認識され得るものであるから。 こうして長い経....
「ツルゲーネフの生きかた」より 著者:宮本百合子
シェフスキーをはじめ、七〇年代八〇年代以降今日に至るまでに、人類の中で最も堅忍と
不撓不屈の意力によって歴史を押しすすめた更に多くの誇るべき大人物がスラヴ人の中か....
「火星探険」より 著者:海野十三
士が立上った。そして重大発言をしたのであった。 「さて諸君。諸君の美しい協力と、
不撓不屈の努力とによって、本艇の故障は遂に直ったのであるが、この先、本艇はどんな....
「続堕落論」より 著者:坂口安吾
めから淳朴などという性格はなかった。 大化改新以来、農村精神とは脱税を案出する
不撓不屈の精神で、浮浪人となって脱税し、戸籍をごまかして脱税し、そして彼等農民達....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
さんも令嬢も、内々はその気持があるんだから、こゝは決行の一手あるのみ。マゴコロと
不撓不屈の情熱です、といってケシかけた。 すると種則は患者の容態をきいているよ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
、二人ながら落第。しかし二度三度の落第で屈するようでは戦後派の名折れなのである。
不撓不屈、ヒマあるごとに口説くことを忘れたことがない。 ひとたび近藤ツル子の名....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
るのである。 しかし印度にもガンジーの如き英雄があって、なお特別の戦術により、
不撓不屈の運動をなして居る。ガンジーの例はやや当を失する嫌いなきにあらざるも、そ....
「博物誌」より 著者:岸田国士
ぶつかって行く。鋤の刃のように、または盲の土竜のように、行き当りばったりに、その
不撓不屈の鼻を前へ押し出す。 それでなくても漬物樽のような形をした腹を、もっと....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を経るに従って、男性、女性を発揮して参ります。男性には剛健の肉体、鬱勃たる勇気、
不撓不屈の精神、鋭敏な決裁能力などが盛り上って来ます。女性には柔軟な優しみ、惻々....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
に服し、その妻子や郎党など三十人ほどを伴って、芸州へ護送されて行ったのであった。
不撓不屈、主家再興のために、大国毛利を敵として、数十年間、ここまで百難に剋ち百難....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
と見るも過言ではない。終始一貫せる彼の方針、あらゆる困難を排除して目的を確保した
不撓不屈の精神、これが今日のドイツの勃興に与えた力は極めて偉大である。ほとんど全....