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「不敗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不敗の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
計画無能力を暴露しているにもかかわらずただ口頭のみにおいて空疎な強がりを宣伝し、不敗を呼号して国民を盲目的に引きずって行こうとする現状にはもはや愛想が尽きている....
『井伏鱒二選集』後記」より 著者:太宰治
いことである。いや、私などには、一生、どんなに所謂「修行」をしても出来っこない。不敗。井伏さんのそのような態度にこそ、不敗の因子が宿っているのではあるまいか。 ....
ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
容が充実したから、大衆の興味があつまるのである。 将棋がそうだ。 木村が十年不敗のころは、老朽八段をズラリと並べて、一向に大衆の注意をひかなかった。升田が現....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
終戦後、私が新人現るの声をきいたのは、升田幸三がはじまりだったようである。十年不敗の木村名人に三タテを喰わせて登場した彼であるが、木村に三タテを喰わせたという....
剣侠」より 著者:国枝史郎
うしてお居でなされたのだろう?) このことも気にはかかっていたが、それより必勝不敗の術と、自信していた自己の創始の「逆ノ車」を破られた――このことばかりが不安....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ろうと、日本神道であろうと、共産主義であろうと、ホンモノ以上の絶対正統派や、絶対不敗派が必ず存在して、力み返っているものらしいや。ガンバレ。ガンバレ。先祖伝来の....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
から杖の型を見せていただいて、一時はただ呆然とするほど驚いたものである。 生涯不敗を誇った宮本武蔵も夢想権之助の杖にだけは手ひどい目にあっている。ヒイキ目に見....
三国志」より 著者:吉川英治
まは形勢まったく逆転して、陸遜は全面的に蜀を破り、呉は鋭気日頃に百倍して、まさに不敗の強味を誇っております。故に、今では呉へ当り難く、当るは不利だと申しあげたわ....
三国志」より 著者:吉川英治
従来の戦争ぶりを見ると、彼の用兵は実に慎みぶかい。いかなる場合も、絶対に負けない不敗の地をとって戦っておる」 彼の言は、孔明の心を、掌にのせて解説するようだっ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
を鎌倉にほこり、なおしばらく天下の情勢を見ていよう。道誉は、どっちにころんでも、不敗の陣ときめこんでいたのである。――ただ一つ、彼に誤算があったとすれば、それは....
黒田如水」より 著者:吉川英治
、ここの界隈には、火花がちっていた。 ときは長篠合戦の直後である。久しいあいだ不敗の鉄軍と誇っていた甲山の武田をして、一転、第二流国へ蹴落してしまった程な大捷....