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不敬罪
「不敬罪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不敬罪の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
キリスト教主義の小さな雑誌を出していて、この結婚についての何かを批評して、そして
不敬罪で三年九カ月とか食っているのだ。星亨の暗殺は僕が幼年学校を出る年のことだっ....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
春は一刀に金太夫を斬った。「それ一族を縛め取れ!」 そこで、一族は縛め取られ、
不敬罪の名の下に、一人残らず殺された。 「宗春、よく為た。礼を云うぞ」継友は衷心....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
大本教並みに待遇されるべきものだと考えるわけだ。大本教の検挙(之は教義内容自身が
不敬罪や治維法に触れるのだそうである)は類似宗教の邪教性を天下に公示したことにな....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
吐くを聞いては、人もあろうに博言学の開山ミュラー先生を難ずると、それはそれはと大
不敬罪でも犯したように譏《そし》るじゃろうが、孟子の曰く、大人に説くにすなわちこ....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
ーデーの時使用されたプラカードの天皇諷刺の字句を理由として、それを書いた労働者が
不敬罪で起訴された。当時吉田首相が一記者に語った言葉は深刻に日本の民主化の逆流現....
「ファシズムは生きている」より 著者:宮本百合子
して禁固十年の判決をうけ、七年たった昭和十三年に仮出獄したそうです。それからまた
不敬罪によって三年間未決にいたときに終戦となりました。その後、故郷の新潟県関山で....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ないのである。 事実、検察当局は研究の結果、美濃部学説は出版法違反にはなるが、
不敬罪にはならぬ、という結論に達したらしい。出版法違反と云ってもこの場合には国体....
「赤旗事件の回顧」より 著者:堺利彦
が発見されたそうだ。そしてそれが佐藤君に対する嫌疑となった。彼はそれがため、別に
不敬罪として起訴された。我々はそのことを市ケ谷の未決監で聞いて大いに心配した。心....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
で、明智光秀の居城のあった所である。その城跡に、大本教の豪壮な本部があったのだ。
不敬罪に問われ、ダイナマイトで爆破された直後であった。僕達は、それを見物にでかけ....
「天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
「真相」という雑誌が、この旅行を諷刺して、天皇は箒である、という写真をのせたのが
不敬罪だとか、告訴だとか、天皇自身がそれをするなら特別、オセッカイ、まことに敗戦....